政策→オープンスカイ→LCC→尖閣竹島外交→中国路線客・日本観光地危機→JAL・ANA路線危機→「観光政策」原因をたどれば、すべて政治の脆弱性!

「尖閣国有化策」が中国政府並びに外交をどう見るか!という点で日本政府の力を問われている問題ということが日に日に明らかになってきています。

問題は、日本の経済全体を揺さぶることになってきています。

航空はどういうことになっているのでしょうか。JALが中国路線を減便という報道されています。中国路線網がJALの約三倍と言われるANAも苦境に立たされ、全国の北から南まで(中国人観光客をターゲットとすると言う国策・観光政策に連動した)観光地も壮絶なキャンセルを見舞っている状態です。

航空政策も観光政策はもともと表裏一体なのですが、どちらも数十年もの長い間、縦割りのままです。そして政治・外交が基本的にしっかりしていないと、すぐさま産業自体に波及する点も他の産業と同様に敏感な構造になっています。

日中国交正常化40周年記念式典が中止 尖閣国有化影響               

2012年9月23日19時37分朝日新聞デジタル

関連トピックス尖閣諸島. 中国の対日交流団体、中日友好協会などは23日、北京の人民大会堂で27日に開く予定だった日中国交正常化40周年の公式記念式典を延期すると日本側の関係団体に通知した。事実上の中止であり、国交正常化を祝う公式記念式典が取りやめとなるのは初めて。尖閣諸島を巡る日中の対立が深まる中、両国関係の改善を図る状況にはないとの中国側の厳しい認識を示すものだ。

国営新華社通信は23日、同協会責任者の話として、「中国側は国交正常化40周年の記念式典の日程を再調整し、適切な時期に行うことを決めた」と伝え、「日本が中国の反対を顧みずに釣魚島(尖閣諸島の中国呼称)購入に固執し、40周年記念の雰囲気を壊した」ことが原因だとした。

日中関係改善のタイミングではないとの中国共産党指導部の判断を受けたものとみられ、事態打開に向けた日中の交渉が一層困難になるのは必至だ。 ただ、複数の日中関係筋によると、日本側友好団体の代表と中国側要人との会見や日中双方の友好団体間のパーティーの予定はキャンセルされていない。中国側は唐家セン(センは王へんに旋)・中日友好協会長(元外相)らが会談に応じるとしているという。

公式記念式典は、1972年9月29日の日中国交正常化を記念し、節目の年に開かれてきた。党指導部は対日関係の重要行事として重視。小泉純一郎首相(当時)の靖国神社参拝で日中関係が悪化した2002年の30周年の際にも、直後の党大会で総書記に就任した胡錦濤(フーチンタオ)国家副主席(当時)らが出席して開催した。

日中友好協会幹部によると、今年も千人規模の式典を計画。当初は日本から複数の首相経験者らが参加する予定だった。 尖閣国有化以降、日中間の交流は多分野で中止や延期の動きが広がっている。

25~28日の日中経済協会(会長=張富士夫・トヨタ自動車会長)の代表団の訪中計画も中止になる可能性が高まっている。張会長や米倉弘昌・経団連会長ら約20人が参加し、記念式典にも参加する予定だった。(北京=林望)

中国、日本への渡航「安全に注意」 減便相次ぎ旅行客減

2012年9月23日21時00分朝日新聞デジタル

関連トピックス尖閣諸島. 尖閣諸島問題をめぐって日中関係が悪化するなか、中国国家旅遊局がホームページを通じて日本への旅行客に対して「安全に十分注意」するよう促した。中国から日本への「空の便」も減便が相次いでいる。 中国国家旅遊局は21日、「中国観光客の安全のために特別におしらせする」としてホームページを通じて、日本への旅行時には「十分に安全に注意する」ことを促した。関係者によると、これを受けて、旅行会社の中にはビザの手続きをとりやめる動きが広がりつつある。

中国は、東京で23日まで開かれていた「国際観光フォーラム・旅博2012」(主催・日本旅行業協会)に出展しなかった。同フォーラムは1977年から開かれており、今年は過去最高の156カ国・地域が参加。事務局によると、香港、台湾や韓国は予定通り出展した。 日本政府による尖閣諸島の国有化後、中国では団体客を中心に日本へのツアーのキャンセルが相次いでいる。こうした情勢を受けて、中国国営新華社通信などによると、中国国際航空などは東京、大阪、名古屋など各都市への路線の減便を決めた。国際航空の場合、10月上旬の国慶節の大型連休中の搭乗率は「昨年より大幅に減って6割程度」とみており、連休後はさらに冷え込み「4割も難しい」と予測している。 また、格安航空会社(LCC)春秋航空は23日から予定していた上海―鳥取・米子線のチャーター便を取りやめ、吉祥航空も20日から就航するはずだった上海―那覇線を延期、10月中は運休する方針。中国路線については日本航空も減便を決めている。(北京=吉岡桂子)

中国客、キャンセル続出 尖閣問題、北海道にも影響

2012年9月19日00時51分朝日新聞デジタル  尖閣諸島をめぐる日中の対立の影響が、道内にも広がってきた。道内への中国人の観光やビジネス旅行はキャンセルが続出。中国に進出する道内企業は、反日デモを受けて事務所の一時閉鎖などの対応を迫られた。関係者は「いつまでこの状況が続くのか」と不安を募らせている。 中国人観光客の受け入れ業務をしている華桜国際サービス(札幌市)では、10月上旬までの団体予約の大半がキャンセルになったという。担当者は「2005年に上海で反日デモが起きたときも、今回ほどキャンセルは多くなかった。民間企業同士の努力ではどうにもならない」と嘆いた。 中国南方航空(広州市)は07年に就航し、週2往復している新千歳―大連便を10月28日~来年3月30日の間休止することを決めた。道の担当者によると、「諸事情を巡る問題に起因する日中航空市場の著しい悪化」と理由を説明したという。 11年度の道内への中国人観光客は約10万人。国・地域別で10年度の3位から2位に上がり、今後も増加が期待されている。北海道運輸局企画観光部の担当者は「10月は(建国記念の日にあたる)国慶節の連休で中国人観光客が多く、影響は大きい。長引けば最も需要が大きい来年1月の春節(旧正月)にかかる恐れもあり、早く収束してほしい」と話す。 一方、満州事変の発端となった柳条湖事件から81年となった18日、中国に拠点を持つ道内企業も反日デモに備えた対応を取った。 北洋銀行は、上海の日本総領事館から200~300メートルにある駐在員事務所を閉鎖した。前の道路がデモのコースで、念のための措置という。大連の駐在員事務所は平常通り営業しているが、現地スタッフを含め職員の一部は自宅待機にしている。広報担当者は「今のところ取引への影響は出ていないが、今後どうなるかは心配」という。

中国に8店舗を展開するラーメンチェーン「さんぱち」(札幌市)は18日、日本人社員1人を自宅待機にした。先週末から中国当局からの要請で一部店舗の営業を控えてきたが、この日は自主判断で営業を見合わせた店もあったという。担当者は「こんなことは初めて」と嘆く。

中国に3カ所営業所を持つニトリは、日本から不急の出張はしない、現地では夜間や単独での外出を控えるといった対応を取っている。道も上海に事務所を置いているが、18日は日本人と中国人の職員2人をともに自宅待機にした。(渕沢貴子、諸星晃一)

「反日」拡大 中国客船、寄港取りやめ相次ぐ 福岡市の誘致策空回り

産経新聞 9月23日(日)7時55分配信

沖縄・尖閣諸島の国有化に端を発した中国の反日運動拡大により、9~10月に福岡・博多港に寄港予定だった中国発着のクルーズ客船3便が、寄港を取りやめたことが分かった。博多港の岸壁整備や地下鉄券売機の中国語対応など合計約1億4千万円をかけた福岡市の中国人観光客誘致策は、空回りの状況に陥っている。    中国人観光客1人あたりの買い物消費額を4万4千円とはじく福岡市は、誘致策を積極的に推進してきた。9月からは約4200万円をかけて福岡市営地下鉄の全35駅で、券売機を中国語と韓国語に対応させる改修工事を進めており、23日にも終了する。    クルーズ客船の受け入れ拡大を目指し、14万トン級の船が着岸できるよう約1億円の岸壁整備費も、21日に市議会で可決された。    ところが同日朝、クルーズ船3隻のキャンセルの連絡が、福岡市に入った。    市によると博多寄港をキャンセルしたのは、米国のクルーズ会社が所有する「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」1便と「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」2便。いずれも、中国の旅行会社が船を借り上げて運航するもので、中国を出港し、釜山や済州島などとともに博多港を経由して中国に戻る航路だった。    この3便で計約7500人が福岡に来る予定で、買い物消費額だけで3億3千万円に上る計算だったが、キャンセルでゼロに。市が受け取るはずだった入港料と岸壁使用料計約190万円も支払われない。また、福岡側で7500人の移動・案内を手配するはずだった旅行会社もあり、市港湾局では「影響は計り知れない」という。    さらに、10月以降もキャンセルの動きがあり、市は情報収集を進めている。    22日朝、反日デモが相次いで以降初めてとなる中国・上海からクルーズ船「コスタ・ビクトリア」が博多に入港した。一部の観光客が「釣魚島(尖閣諸島の中国名)はわれわれ中国のものだ」と書いた横断幕を掲げての入港だった。    福岡市の富永周行市議は「市議会でも『日中間のいざこざを考慮にいれるべきだ』と慎重さを求める声もあった。ビジネスとして観光客誘致のメリットは分かるが、1億4千万円もの大金をかけるのであれば、もっと市民サービス向上などに役立てるべきではなかったか」と、市の姿勢に疑問を投げかけた。

日航株、尖閣問題で急落 売り出し価格割り込む

2012年9月22日03時00分 朝日デジタル

21日の東京株式市場で、19日に再上場した日本航空の株価が大幅に下がり、再上場3日目で初めて売り出し価格(3790円)を割り込んだ。終値は前日より4%超安い3680円。 日航が21日午前、尖閣問題によるキャンセル増を理由に中国路線3路線の減便を発表したのをきっかけに株価は急落。下げ幅は一時5%を超え、3630円まで売られた。日中関係悪化による業績の下押し懸念などから「投資家が見切り売りに動いた」(市場関係者)との見方が出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「採算性に見合わなければ規模を拡大しない」再上場のJAL植木社長

日航「身の丈に合った成長目指す」 きょう再上場

 植木社長インタビュー    

 【FujiSankei Business i. 2012/09/19 】   日本航空は19日、東京証券取引所第1部に再上場する。日航株の約96%を保有する企業再生支援機構は、全株式を売却して出資額の3500億円を回収する予定で、2年8カ月間の支援を終結させる。再上場を前に、日航の植木義晴社長はフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、今後の成長戦略について、「採算性に見合わなければ規模を拡大しない」と述べ、破綻要因となった野放図な路線拡大との決別を強調した。主なやりとりは以下の通り。

 再上場後の成長戦略で、国際線の供給量の増加を掲げる

「われわれは力をつけており、今までできなかった投資や、新しいものをお見せできる時期になっている。第1弾として先日、国際線に就航するボーイング777-300ER型機の座席改修を発表した」 --ビジネスクラスで、180度水平に倒せるシートを初めて導入する 「今考えられる中で最高のシートを用意した。ただ、座席の改修は7~10年でどこの会社もやるので、いつかは追いつかれる。人材育成に力を入れ、最高の商品、サービスを提供する」

北米から成田空港を経由しアジアと結ぶ路線を強化する

「アメリカン航空との(日米の)太平洋路線における共同事業がポイントになる。成田から夕方に出発する東南アジア路線を設定し、アメリカンからの送客だけでなく、日航便も含めた乗り継ぎ需要を取り込みたい」

日本企業のアジアへの進出意欲は旺盛だ

「以前、(パイロットとして)飛行機を飛ばしていたインドは満席でも利益が出ない路線だったが、今はビジネスのお客さまが乗り、収益性がある路線に変わった。燃費性能が良い最新鋭中型機、ボーイング787をどこの国に投入するかを考えていきたい」

 再上場後の路線拡大の方針は

「企業が力をつけて大きくなると、規模を求めたくなるが、われわれはそういう考えを捨てた。収益性、採算性に見合った規模で、身の丈にあった路線拡大を続けていく」 --稲盛和夫名誉会長は来年2月の就任3年をめどに退任を示唆している 「名誉会長は企業哲学と部門別採算制度を中心とした、意識改革を根付かせることに注力しており、それを踏襲したい」(鈴木正行)

 一方では、経営体質がどこまで切り替わったのか?という側面も・・・。

アメリカも了解?IEAE総会で「脱原発」宣言のニッポン・・内容には??

「2030年代には、原発ゼロ」ということを政府が表明したことに続いて、9月17日のIAEA総会でも同様な趣旨の発言を行いました。

10万人規模の毎週金曜日の「総理官邸」「国会」デモ(再稼働反対・規制委員会人事反対)の際に、「大きな音がした」と言う程度であった野田総理・政府。

多額な政治献金を受けている大事な財界(経団連・日本商工会議所など)から猛烈な反対を受けているのに、玉虫色にしても「原発ゼロ方向」にかじを取ったのか不思議なところです。

「オスプレイ問題」「普天間基地問題」「尖閣・竹島」でもアメリカの顔を見ながらでないと何も言えない状況下ですから、当然背景には、相当前から「脱原発方向発言に合意」があったものと推測されています。

「選挙」あるいは「選挙後」のことを考えてか、「プルトニウム再生産続行・新規原発建設続行」という矛盾のなかで、掛け声は「原発ゼロ」に踏み切りました。

ちなみに、9月12日の「WSJウォールストリートジャーナル」では、「日本の人々は、夏の間、原発ゼロでしのげたので、原発なしでも困らないということを知ってしまった」と報道されています。

 

【速報】「原発稼働ゼロ」IAEA総会で説明 外務副大臣

 2012/9/17 23:16 nikkei

【ウィーン=藤田剛】山根隆治外務副大臣は17日、ウィーンで開幕した国際原子力機関(IAEA)の総会に出席し、 2030年代に原発稼働ゼロを目指す日本政府のエネルギー・環境戦略を各国に説明した。

IAEAは原発の安全性を向上して 核の平和利用を推進する立場を変えておらず、各国の理解を得ることができたかは不透明だ。

山根外務副大臣は総会で「グリーンエネルギーを最大限引き上げることで原発への依存度を減らす」と明言。一方、「国 際的なエネルギー情勢を将来にわたって正確に見通すことは極めて難しい」と述べ、状況に応じて柔軟に対応する考えを示 した。

天野之弥IAEA事務局長は総会で「福島の事故から1年半が経過したが、原発は多くの国で依然として重要な選択肢」 と演説し、原発は地球温暖化防止や化石燃料の価格安定に寄与すると強調した。

中国の政府代表は原発の新規建設を積極的 に推進する計画を示し、日本の方針との違いが浮き彫りになった。

山根副大臣は19日に発足する原子力規制委員会については「規制機関の強化」と説明。IAEAはかねて政府から完全に 独立した規制機関を設置するよう日本に求めており、同委の発足でようやく要請に応えた格好となる。

THE WALL STREET JOURNAL より

he Summer the Lights Stayed On in Tokyo

Nuclear plants shut down, apocalypse does not ensue. What happens now?

  September 12, 2012, 12:40 p.m. ET

BY JOSEPH STERNBERG

An editor once admonished that one should avoid negatives at the start of a story—readers want to know what the news is, not what it is not. Yet in the case of Japan’s summer electricity “shortage” the story really is what did not happen: The lights did not go out over the past few months. (抜粋です)

Japan Weighs End to Nuclear Power

BY MARI IWATA AND TAKASHI MOCHIZUKI

TOKYO—The Japanese government is likely to decide to eliminate all nuclear power over the next two decades in a new long-term energy plan that comes amid strong public opposition to atomic energy and ahead of national elections expected in the next few months, said government officials familiar with policy discussions.

Following the Fukushima Daiichi nuclear-plant accident in March 2011, Prime Minister Yoshihiko Noda set up a council to recommend a long-term energy strategy based on three scenarios: phasing out nuclear power completely by 2030, reducing dependence to 15% or keeping it at current levels of about 20% to 25%. All …

 

「空港発着枠」の配分権限を握るのは、「国交省」

まず、羽田空港国内線発着枠は、一日440便あって、「JAL41.3% ANA37.4%」と言う状況です。 (2012年2月現在の国交省資料より)

こうした中で、以下のような報道があります。

私から見れば、「航空は自由化された」などと言っていますが肝心な基幹空港の発着枠(スロット)の配分権限は、国交省に一元化されているということを広く知っていただきたいと思います。これまでJALを巡る権益の世話をし、天下り先の宝庫としてきた自民党が「JAL再上場に反対した」のは、ところはかわり、利権を独占する民主党への牽制ではないかという意見も聞かれます。

羽田発着枠めぐり2強バトル 「資格ない」全日空、“日航外し”アピール

2012.9月14日(金)SankeiBiz 8時15分配信

来年3月に増やされる羽田空港の新たな国内線発着枠をめぐり、航空各社の争いが激化している。国土交通省は年内にも発着枠の割り当て先を決める方針だが、手厚い公的支援を受けた日本航空に対し、ライバルの全日本空輸が「配分を受ける資格がない」とかみついた。ドル箱とされる羽田の発着枠シェアは業績への影響が大きいうえ、今回の配分の判断基準は今後の国際線発着枠割り当ての前哨戦にも位置付けられるだけに、両社とも一歩も引かない構えだ。   [航空事情] 不況で姿消すファーストクラス 経費節減、マイル派にも押され…

◆「資格なし」に衝撃

「破綻事業者は、発着枠の配分を受ける資格がない」    8月22日、羽田の国内線発着枠の配分基準を議論する国交省の有識者会議で、全日空の清水信三上席執行役員がこう発言すると会議の空気は一変。北海道を主戦場とする新興航空会社のエア・ドゥの斎藤貞夫社長が「市場リーダーが公的支援を受けつつ、さらに増便すれば競争環境はゆがめられる」と追い打ちを掛けると、出席者の緊張感は一気に高まった。

「破綻事業者」「市場リーダー」とは日航に他ならない。全日空側は、清水発言は「せめて破綻後最初の発着枠配分では、(破綻とその後の公的支援を)適切に評価に反映すべきだ」との意味と説明するが、「資格なし」と断じたコメントは航空関係者に衝撃を与えた。    羽田の国内線発着枠は来年3月に1日当たり25枠(年間約2万回)増える予定で、国交省はこれを6社に割り当てる。羽田の発着枠は1枠当たり「年間20億~30億円の収入をもたらす」(航空関係者)とされ、一度発着枠の権利を得られれば継続して利用できるため収益メリットは大きい。

公的資金の注入を受け、会社更生法の下で再建を果たした日航は、012年3月期に全日空の約6倍の最終利益1866億円を計上。今後7年は法人税も免除される見通しで、日航の事業拡大には「競争環境に不公正が生じる」(全日空の伊東信一郎社長)との懸念が出ている。    ◆破綻の影響考慮せず    国交省は当初、こうした指摘と「発着枠とは切り離して考えるべきだ」(国交省幹部)として、配分基準では破綻の影響を考慮しない方針だった。    だが、全日空や新興航空各社の主張を踏まえ、有識者会議の委員の一部からは「日航の経営再建問題をどう考えていくかの議論は避けられないのでは」との声が上がっており、10月1日に予定されている次回以降の有識者会議では日航の扱いに議論が及ぶ可能性も出てきた。    新規発着枠の日航への割り当てに反対する全日空の強硬姿勢の背景には、公的支援による経営再建で、ただでさえ大きく水を開けられた日航との収益格差が、羽田枠の配分によってはさらに開きかねないとの危機感がある。    また、経営破綻に伴って不採算の国内路線を廃止した日航に対し「地方路線の維持を担ってきた」という自負もある。    利用客30万人未満の低需要路線の運航比率(2010年度実績)をみると、羽田発着路線は全日空の65%に対し、日航は35%。 全日空は、地方空港との協力関係を結んで需要を掘り起こすキャンペーンを実施するなど収益確保への自助努力を重ねてきた。    会社更生法で身ぎれいなったから、新たな国内発着枠で事業を拡大しようというのは「むしが良すぎる」との思いも強いようで、発着枠の配分基準の議論では「地方経済の発展は、日本経済の発展に有効な要因」と自社の貢献度を主張する

。    ■新興会社も獲得意欲 航空市場の将来図

もっとも、日航も全日空の主張に譲る気配は全くない。国内の低需要路線の中でも離島路線は26路線を運航し、過去5年間に比べて拡充しているとのデータを示し、「地方路線への貢献を続けてきた」との立場だ。    一方、新興航空会社にとっても、羽田の発着枠はのどから手が出るほどほしい。

スカイマークは、国内線就航に適した中型機「ボーイング737」を13年6月には現行の27機から31機体制に拡充する。地方路線は、10年3月の3路から今年8月には22路線まで拡張しており、発着枠獲得に、低価格路線で利用客を増やしたことをアピール。最も発着枠の少ないスターフライヤーは、経営基盤の安定と自立化を目指す新興航空会社を「最優先すべきだ」とする。    今回の新規配分25枠の後ろには、年間3万回の国際線枠が控える。羽田発着枠で最大シェアを持ち、経営再建で競争力も高まった日航の扱いは、日本の航空市場の競争環境の将来図にもつがるだけに、有識者会議には熟慮の議論が求められる。(鈴木正行) .

「東京」ゲートの太平洋路線は、今でも「宝の山」

米デルタ航空社長:羽田-米シアトル線就航を申請-アジア市場に自信

  2012.9.13 ブルームバーグ :

米デルタ航空のエドワード・バスティアン社長は13日、都内で会見し、羽田-米シアトル線の就航を7月末に米運輸省に申請したことを明らかにした。同社長は、日本へのコミットメントを強化することが狙い、述べた。デルタは、シアトルを羽田に乗り入れていない米国最大のゲートウェイと位置付けており、現在就航中の羽田-米デトロイト線からシアトル線に入れ替える方針。ただ、他の米航空会社も羽田への乗り入れを希望しているため、米運輸省が審査しており、結論は出ていない。

同社長は、日本国内での拠点として「成田空港と同様に羽田空港にもこだわりたい」と述べた。成田はアジア拠点のハブ空港として活用し、羽田は都心に近い戦略的な空港としての利用を考えている、とした。アジアでの事業について同社長は、「日本でのわれわれのマーケットシェアはとても高いため、このままの路線を継続する形で大丈夫だ」としたうえで、「アジアでは大韓航空や中国南方航空などのアライアンスパートナーで十分」と述べて自信を示した。

日本航空への出資については「予定はない」と語った。デルタは2009年、日航の提携パートナーの座を巡り、アメリカン航空と競いあった経緯がある。結果として、日航はアメリカンを継続して提携先に選んだため、デルタが加盟する国際航空連合のスカイチームは日本に有力なパートナーがないまま事業を展開している。

また、欧州の航空機大手エアバスを傘下に置く航空宇宙・防衛関連企業のEADSと英BAEが統合で協議していることに関連して、「統合しても、関係を続けることを望んでいる」と述べた。