日航「身の丈に合った成長目指す」 きょう再上場
植木社長インタビュー
【FujiSankei Business i. 2012/09/19 】 日本航空は19日、東京証券取引所第1部に再上場する。日航株の約96%を保有する企業再生支援機構は、全株式を売却して出資額の3500億円を回収する予定で、2年8カ月間の支援を終結させる。再上場を前に、日航の植木義晴社長はフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、今後の成長戦略について、「採算性に見合わなければ規模を拡大しない」と述べ、破綻要因となった野放図な路線拡大との決別を強調した。主なやりとりは以下の通り。
再上場後の成長戦略で、国際線の供給量の増加を掲げる
「われわれは力をつけており、今までできなかった投資や、新しいものをお見せできる時期になっている。第1弾として先日、国際線に就航するボーイング777-300ER型機の座席改修を発表した」 --ビジネスクラスで、180度水平に倒せるシートを初めて導入する 「今考えられる中で最高のシートを用意した。ただ、座席の改修は7~10年でどこの会社もやるので、いつかは追いつかれる。人材育成に力を入れ、最高の商品、サービスを提供する」
北米から成田空港を経由しアジアと結ぶ路線を強化する
「アメリカン航空との(日米の)太平洋路線における共同事業がポイントになる。成田から夕方に出発する東南アジア路線を設定し、アメリカンからの送客だけでなく、日航便も含めた乗り継ぎ需要を取り込みたい」
日本企業のアジアへの進出意欲は旺盛だ
「以前、(パイロットとして)飛行機を飛ばしていたインドは満席でも利益が出ない路線だったが、今はビジネスのお客さまが乗り、収益性がある路線に変わった。燃費性能が良い最新鋭中型機、ボーイング787をどこの国に投入するかを考えていきたい」
再上場後の路線拡大の方針は
「企業が力をつけて大きくなると、規模を求めたくなるが、われわれはそういう考えを捨てた。収益性、採算性に見合った規模で、身の丈にあった路線拡大を続けていく」 --稲盛和夫名誉会長は来年2月の就任3年をめどに退任を示唆している 「名誉会長は企業哲学と部門別採算制度を中心とした、意識改革を根付かせることに注力しており、それを踏襲したい」(鈴木正行)
