考えることが、小さすぎるのでは・・・・??

「経営破綻」「整理解雇」が飛び交う中で、これで良いのだろうか?という声があちこちから聞こえます。

歴史を壊してしまったJAL。羽田一番機などANAに譲るくらいの奥ゆかしさがあってもよいのでは・・・と思えてしまいます。

今頃、NHK「龍馬伝」に対抗しての「嵐」の塗装、と共に、「空気が読めていない」経営陣と評判です。

「一番機を」仁義なき戦い JAL、時間前に離陸しANA破る 羽田空港に国際便復活

11.1.2010 朝日

 32年ぶりの国際定期便「第1便」をめぐり、日本航空と全日本空輸が熱い争いを繰り広げた。

 「出発時間前ですが、おそろい次第出発致します」。30日午後11時20分、通路で十数人の日航社員が声を張り上げた。「あと4名」「あと2名」。無線で確認し、免税店までのぞいて乗客を探す。乗客には青いひものカードケースを配り首からかけるよう求めていた。一目で区別できるようにするためだ。「なんでこんな早いの」と戸惑う最後の客が乗り込んだのは同35分だった。31日午前0時4分、離陸。

大西賢社長は「やったね」と大喜び。全日空は同7分だった。

 実は、先に動いたのは全日空だった。日航のサンフランシスコ行きと全日空のロサンゼルス行きは、ともに定刻は午前0時5分。しかし全日空が26日、定刻を5分繰り上げ、乗客への連絡を始めた。これを知った日航は社内で対策会議を重ね、逆転の秘策を練った。

 「歴史に残る一番機がANAかJALかが大事なんです」とある社員。新聞やテレビなどで取り上げられる広告効果を狙い、両社がしのぎを削った。1日以降は定刻の運航になる。(矢島大輔、大蔦幸)

2010年11月1日 社会面一覧

「経営陣の刑事責任は追及できない」??JAL コンプライアンス委員会

昨年2009年の9月以来、「日本航空破たん」→「法的再生」へと進む中で、長い間「発着枠など」をめぐって日本航空の歴代経営陣は、「政治家・官僚」との癒着、日本航空の職種別組合のなかで大多数を占める一部労働組合との癒着」を発病点とした社内の腐敗を招いてきたことは、公然の事実となってきておりました。

一方で隠蔽されてきた問題もありましたが、政治情勢の変化からか、連日の朝日新聞報道に見るように、「やり放題で会社資産をどぶに捨てる」しかも「犯罪」」として追及される局面にまで発展して来ています。

巨額の会社資金を「湯水のように垂れ流してきた経営陣、癒着してこれを支えてきた労働組合の幹部」は、刑事罰を持って責任を追及されるべき問題なのではないでしょうか。

JALのコンプライアンス委員会の答申は、下記の内容でしたが、「二階氏から寮社宅を3倍の価格で購入した」事件などをみれば、「甘い甘い」答申であることがわかります。

会社を食いものにするようなこうした犯罪的案件は、先物買いギャンブル・インサイダー取引などを始めとして、数々あり、当時の社内では「知らないものはいない」ことでしたが「糾弾する者」のかずは少なく、大労働組合と経営労務対策によってその声は、なかなか社会に届かないのが実状だったのでしょう。

平成22 年8 月31 日
(管財人広報メモ)
更生会社株式会社日本航空
更生会社株式会社日本航空インターナショナル
更生会社株式会社ジャルキャピタル
       管財人 株式会社企業再生支援機構
           職務執行者 瀬戸 英雄
           職務執行者 中村 彰利
                                 管財人 片山 英二

コンプライアンス調査委員会による調査報告について

管財人は,平成22 年8 月26 日にコンプライアンス調査委員会から調査結果の報告を受けました。同委員会は,更生会社において行われてきた経営に関し,経営判断あるいは企業統治に問題は存するものの,旧経営者に刑事上および民事上の法的責任は認め難いとの結論に達し,また,管財人は,コンプライアンス調査委員会による調査結果を踏まえ,旧役員に対する損害賠償請求権が存在するとは認められないと判断いたしましたのでお知らせします。
管財人は,平成22 年3 月2 日,才口千晴弁護士(前最高裁判所判事)を委員長,甲斐中辰夫弁護士(前最高裁判所判事)を副委員長とし,久保伸介公認会計士,深山雅也弁護士および植村京子弁護士を加えた合計5 名の外部委員からなるコンプライアンス調査委員会を設置し,同委員会に対し,更生会社が経営破綻に至った要因,過去の重大なコンプライアンス上の問題およびその他の経営上の問題の調査を委嘱いたしました。
コンプライアンス調査委員会は,社内資料等を収集・分析するとともに,株式会社日本航空の歴代三社長をはじめ,役員・従業員等延べ約85 名からヒアリングを行いました。また,郵送やE メールによる情報提供窓口を設置し,当該窓口に寄せられた情報を調査対象項目およびその内容の端緒としました。
こうした調査の結果に基づき,コンプライアンス調査委員会は,過去の経営に関する旧経営者の法的責任の有無を検討するとともに,更生会社に内包する問題点,すなわち,肥大化した組織,脆弱な企業体質および財務,政官民のもたれ合いの構造,閉鎖的なセクショナリズム,企画経営部門と現場との遊離,経営トップの責任ある経営課題への取組みや経営判断の欠如ならびに全社的な危機意識の欠落等を指摘しました。
そして,同委員会は,更生会社において行われてきた経営に関し,経営判断あるいは企業統治に問題は存するものの,旧経営者に刑事上および民事上の法的責任は認め難いとの結論に達したものです。

以下のように明らかとなったのは、「氷山の一角」にすぎません。

日航、元県議側に4.5億円 和歌山寮用地の仲介手数料 関係者証言

10.28.2010  asahi

 日本航空が寮・社宅用地として、自民党の二階俊博・元運輸相の後援会幹部(当時)から和歌山市の山林を高値で購入する際、大手ゼネコンを経由して「仲介手数料」として約4億5千万円を支出していたことがわかった。ゼネコン関係者は、手数料を、二階氏と親しい元和歌山県議の関係先に入金したと証言している。(沢伸也、佐々木学、永田工)

 手数料の授受に携わった複数の関係者は、「日航は、元県議側への支払いを隠すため、ゼネコンをトンネルにした」と指摘している。日航は想定価格の3倍を上回る152億円で土地を購入したうえに、不透明な金銭を支出していた疑いも浮上した。

 当時の契約資料や関係者の証言によると、日航と後援会幹部は1991年に行われた土地売買に際し、互いに「仲介者」を立てた。契約上の仲介者は、日航は社宅・寮を建設することになっていたゼネコン、後援会幹部は自身が経営する不動産会社だった。日航は、宅地建物取引業法に基づく告示が定める上限にあたる売買金額(約152億円)の3%の約4億5千万円をゼネコンに、後援会幹部は1%の約1億5千万円を不動産会社に支払った。

 しかし、日航が支払った仲介手数料について、ゼネコンの関係者は「土地の売買契約に介入してきた元県議側から指示された不動産会社の口座に全額を入金した」と話す。不動産会社の関係者も、「元県議が指示した口座に大部分を入金した」という。

 元県議は2006年に死去したが、当時は二階氏と親しく、地元政財界に影響力があったとされる。この土地取引では後援会幹部側の立場で当初から交渉に介入。日航に高値での買い取りを迫ったとされる。91年11月にあった日航と後援会幹部との土地売買契約会に参加。92年1月にあった残金支払いの場にも立ち会い、ゼネコン関係者に、日航から受け取った仲介手数料の支払先を伝えたとされる。

 一般的に、不動産取引の仲介者は不動産を探して売買当事者同士を引き合わせたり、価格交渉をしたりするが、今回、ゼネコンは仲介業務をしておらず、元県議が実質的な仲介者だった。

 複数の関係者は「日航は不動産業者の資格がない元県議らに手数料を払うと問題になるので、形式的にゼネコンを介在させた」と口をそろえる。

 当時の日航幹部は「手数料の詳細について記憶はない」と話している。日航広報部は「資料が残っていないので分からないが、適切に処理されたと思っている」としている。

~「ANAの社内風土」との違い!組合幹部優遇策!

 「労働貴族跋扈で、トヨタに敗れ去った日産」を彷彿!!!~

会社経営陣と特定癒着労組幹部が協力して作った「監視ファイル事件は、会社・癒着労働組合ともども、裁きが下ったようです。

JALの教訓をラーニングしているANAでは「モチベーション低下」や「腐敗」や「全社的チームワーク」を考えて、労使での対立はあるものの「法律をも恐れぬ組合分断政策」には、手を出しませんでした。

JAL客室乗務員が勝訴 労組の個人情報無断収集

2010年10月29日

 日本航空の「JAL労働組合」が客室乗務員の個人情報を無断収集し、ファイルを作成したことをめぐる損害賠償訴

訟の判決が28日、東京地裁であった。青野洋士裁判長は「ファイル作成により、不快、不安、憤りを抱くなどの精神

的苦痛を被った」と述べ、原告の客室乗務員ら計193人に請求通り1人当たり1万円を支払うよう労組側に命じた。

 判決によると、労組側は1996年以降、「日本航空インターナショナル」(JAL)の客室乗務員9862人(元職を含む)の人事考課、家族関係、病歴、思想・信条など158項目にわたる職場内外の個人情報を無断で収集し、電子データ化してファイルを作成した。2007年2月にファイルの内容が外部に漏れていたことが発覚した。

 判決は、労組側の情報収集は「正当な目的があるとはいえず、プライバシーの侵害に当たる」と述べた。

 原告側は当初、JALも提訴。同社は請求を全面的に認めて原告1人当たり22万円を支払った。

JAL「歴代経営者とその取り巻き幹部」の放漫経営は犯罪そのものです。         「刑事責任」を追及すべきではないでしょうか。

日本航空の放漫経営は、底知れぬほどあります。その中で今回の一件は、航空権益の全てを握ると言われた自民党の二階氏が絡んだ事件がクローズアップされましたが、このような類の「醜い腐敗・癒着・そして会社を舞台に金銭を私物化してきた」例もごまんとあります。

小沢氏とのバランスをとるがような部分的なか責任追及だけでは、いかにも手ぬるいと思えます。

記憶が不正確な面は、のちにに補強。、

高木副社長~社長時代

●組合分裂に多額な費用。その対策で労務部には組合別対策課を3セクション設け、更に訴訟されると高額な弁護士事務所と弁護士を多数雇い、すべての裁判で「違法」とされた。

●ニューヨークの「エセックス ハウス」を時価の数倍で購入し、数百億が行方不明。映画「沈まぬ太陽」でも暗に描かれている。やはり、巨額の裏金を捻出した。

金子社長時代。

●子会社・関連会社・孫関連会社などを数百社作り、莫大な損失をかけた。「JAL中心でなければ、アライアンスなど意味がない、として効率化を拒否し続けた罪。カウントできない程の損失額。

●ドル先物予約を185円10年固定で行う。3000億円の損失をして、今でも損失を支払い続けている。仲介した機関からキックバックを手にしていたといわれている。

利光社長時代

●ホテル「日航東京」を伊藤忠と組んで、社内の反対を押し切り強行。あとでキックバックをてにしていたことがばれて、国税マルサに厳しい追及を受けていた。その最中自殺したとされている。

西松社長

●株主総会にも報告せず、2000億円転換社債発行。1600億しか集まらなかった。この折りに、香港投機筋と通じてインサイダー取引を行ったといわれている。

●燃料高騰のさなか、燃料先物でギャンブルし、2000億円以上の損害をかけた。

日航責任追及の不思議
2010.8.16 2010 .世間を騒がした日航の破綻の責任はどこにあるのか。

日航破綻「歴代経営者の不作為が要因」 調査委が結論

日本航空の破綻(はたん)原因を調べている同社の独立機関「コンプライアンス(法令順守)調査委員会」(委員長・才口千晴元最高裁判事)が、「(重大な事態に対する)歴代経営者の不作為が要因で破綻した」との結論を出したことがわかった。ただ、刑事と民事の両面での法的責任を問うのは難しいと判断した。

日航の独立機関が破綻原因を調査したそうだ。コンプライアンスを謳い元最高裁判事を長に据えているということで単なる原因究明が目的ではなく、実際に責任を追求するのが目的だろう。その意味で法的責任を問うのが難しいという結論は失敗と言える。

調査委は報告書で、歴代経営陣の経営判断の欠如や危機意識のなさを厳しく指弾。…長年に及ぶ日航の問題が、外部専門家によって改めて浮き彫りにされる。

実際の報告書がどこまで詳細なものかは知らないが、こんな問題点は「外部専門家」でなくても分かる話だし、そもそもコンプライアンス委員会はそういった経営問題の専門家でもないだろう。

このような経営判断の間違い・不作為で法的責任を問うのが難しいのは自然だ。結果が出ないからといって一々責任を追求されるのではリスクのある行動は取れないし、それは株主にも都合が悪い。

また、テロや金融危機、新型肺炎のSARSなどで乗客が減って財政的な危機が生じたのに、緊急融資でその場をしのぐだけで、大胆なリストラなどをして財務体質を改善することを先送りした点も指摘。歴代の経営者が、こうした問題を抜本的に解決しようとしないまま放置し続けたことが経営破綻につながったと結論づけた。

また、テロや金融危機・SARSがあったのは昨日のことではない。株主はパフォーマンスの低い経営者の首を斬る人事権を持っているわけで、問題を抜本的に解決しようとしないまま放置し続けたのは株主も同じだろう。

もちろん少数意見は反映されないが、誰も日航の株主でなければいけないと強制しているわけではないので、それで被害を被ったとは言えない(最初から価格に織り込まれている)。

さらに、問題の背景として、「ナショナル・フラッグ・キャリア」(国家を代表する航空会社)という「おごり」があったと分析。「誰かが助けてくれる」といった無責任体質につながったとみている。

これもまた、経営者にだけ当てはまるものではない。従業員や株主を含めたほとんどのステークホルダーが大丈夫だろうと思い込んで行動した結果が日航破綻だ。それが実際に破綻した今、そのつけを誰が払うべきかという話で揉めてるという構図だろう。最大の被害者は物言わぬ一般納税者だ。

ではこのような「無責任体質」を作ったのは誰か。それは政治・行政だろう。航空会社同士が競争する環境を整えず、コントロールしようとしたことが「誰か(=政府)が助けてくれる」という期待を生んだのではないだろうか。

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日航、想定の3倍で社宅用地購入 91年、自民・二階氏も会合同席

10.27.2010.朝日

 日本航空が寮・社宅の用地として和歌山市の山林(11万平方メートル)を購入する際、1年弱の交渉で土地所有者の主張を受け入れ、想定の3倍にあたる152億円で購入していたことがわかった。売買にかかわった複数の関係者が証言した。土地は自民党の二階俊博・元運輸相の後援会幹部(当時)が所有しており、日航との会合には二階氏本人や地元の元県議らが加わったこともあった。

 この取引については今年8月、日航の破綻(はたん)要因を調査したコンプライアンス調査委員会(委員長・才口千晴元最高裁判事)が「価格の適正を含めて不自然な点があると言わざるを得ない」と報告書で指摘したものの、19年が経過したことで交渉の経緯が「社内資料からは明らかとは言えない」などとして、核心に迫れないままになっていた。

 今回の証言で、日航が有力者の言い値に引き寄せられた経緯が発覚。過去にも海外ホテルの買収などで多額の損失を出してきた経営の放漫ぶりが、改めて裏付けられた。日航は寮を売却処分する意向だが、5億円前後でも買い手がつかない状況という。

 複数の関係者によると、交渉は地元政財界に影響力があり、二階氏と親交があった元和歌山県議(故人)が、土地所有者側の立場で進めた。元県議は1991年2月ごろから数回、日航担当者らと和歌山市内の料亭などで接触。二階氏や政治団体関係者も同席したことがあったという。 日航側は同4月ごろ、料亭で「50億~60億円程度」での購入を打診したが、元県議が「安すぎる」と退けたとされる。会合直後に出席者と会った関係者は「元県議らは30分もたたずに料亭から出てきた。日航幹部がはし袋に坪単価を書いて渡したところ、元県議が『無礼者』と怒って席を立ったということだった」と具体的に振り返る。

 土地所有者側はこの後、200億円以上での買い取りを要求し、同年11月に152億円での売買が成立した。

 料亭の交渉に出席したとされる元日航幹部は「詳細は記憶にない」とし、「価格はこちら側と売り手側の鑑定をつきあわせて決めた。割高との意識はなかった。政治家の関与もなかった」と話している。しかし、一貫して契約にかかわった別の日航関係者は「元県議や複数の地元有力者が介入してきた。地主とだけ交渉したかったがトラブルは避けたかった。当地での暗黙のルールとしてある程度の関与は受け入れざるを得なかった」と話す。

 現地から関西空港までバスで1時間弱かかる。当時は水道やガス、電気も未整備で、地元の不動産業者は「当時なら50億円が妥当」と語る。

 二階氏の事務所は宴席への出席や売買への関与について、「(本人が)経緯を知る立場にありませんので回答のしようがありません」としている。

 (永田工、沢伸也、佐々木学)

 ◆キーワード

 <日航和歌山寮> 日本航空が1991年、和歌山市内の土地を152億円で購入。105億円を投じて10階建ての社員寮(414戸)や社宅棟(109戸)、管理棟などを建てた。

 2009年9月時点の鑑定では、価値は建物を含めても24億8千万円で、日航が見込む簿価(09年3月末)を205億4千万円も下回っていた。

「日本のエアライン」を守る事を放棄した「日米オープンスカイ協定」なのに・・・。これまで「報道は国民に知らせて来た」とは思えない!

~不平等な「日米航空協定」を平らにすることもなく~

日米航空交渉の不平等は日本の敗戦に始まり、今に至っても尾をひいています。沖縄で60年間「不合理」をそのままにして、最近火を吹いた「普天間基地問題」と同根の問題です。

アメリカとの「以遠権」の不平等は、そのままにして「世界の趨勢に日本も開港すべきだ」という論調を「全面に出した」政府とメディアの宣伝で「日米オープンスカイ協定」は、国民利用者が内容を把握しないまま昨年末に締結されてしまいました。

「JAL破綻問題」の折りにも、「いっそのこと、デルタかアメリカンに買ってもらえば・・・」という形になって、「以遠権の不平等」から目を背けさせる方向へと舵取りがされてきたように思えます。

私ごときの一民間人が何を言っても「大海にスポイトで一滴」のようなもので、「心配は氷漬け」されてきました。 「アメリカの底力」  「日米オープンスカイ協定でパラダイスが見えるのか?」

~「以遠権」とは?~

日米航空協定とは?

1998年1月13日(火)  新聞報道より
 一九五二年締結。運航権に制限のない「先発企業」は、旅客部門では米側がユナイテッド、ノースウエスト航空の二
社、日本は日本航空の一社。相手国を経由して第三国へ飛行する権利である「以遠権」は、日本には大幅な制限があるのに比べ、米側はほとんど無制限だ。

 八二、八五、八九年の三回、部分修正を図ってきたが、不均衡は解消されておらず、太平洋路線の輸送実績の割合は米側七対日本側三で、日米間に唯一残された不平等条約と言われる。

 このため、運航権が制限される「後発企業」である全日空の「先発企業」昇格を含め、不平等是正が日本政府の悲願となってきたが、アメリカは逆に国際線の完全自由化をうたう「オープンスカイ」政策を日本に迫っている。

 

こうした不平等を解消せずに、対米オープンスカイにすることは、簡単に言えば、「日本からアジアへ向かう日本人旅客をアメリカのエアラインが自由に摘み取ることができる」ということになります。詳しくは、 「日米オープンスカイ協定でパラダイスが見えるのか?」を参照下さい。

~アライアンスという名を借りて~

国際的に見れば、多数の国際線路線網を持つ国際線エアラインは、運賃破壊という現状で収支をはかるには、「コスト」を大幅にカットできる「アライアンス」加盟は、必須の条件です。

日本で言えば、ANAは8年前にスターアライアンス、JALは2年前に重い腰を上げて「ワンワールド」に加盟しました。

エアラインの競走は、アライアンスの激しいつばぜり合いとなることは、10年も前から見えていて、そうなれば、しっかりした土台がなければ「日本人のマーケット」は全部外国にさらわれてしまう、ことは必定です。

~メディアの責任は、大きい・・・・。~

前政権の下で「世界から取り残された航空政策」、その弱点を改善を示唆することもできない現政権のあり方には、イライラがつのります。

同時に、「羽田ハブ」だの「自由化」だの「LCC]だの、表面だけを撫でて来た「メディアの責任」も大きいものと思います。1978年のアメリカ・カーター大統領が行った「デ・レギュレーション=規制緩和」以来、アメリカでは、国際線大手は皆破産し、国家が支えてきました。その陰で国内線は、「サービス向上、コストはカット」という合理性のもと、「ジェットブルー」や「サウスウェスト」などが世界に見本を示してきました。

30年もの時代を経て磨かれた欧米のLCC、まるで事情が違う「アジアのLCC」のことなども詳しく知らされている報道などはあまり見かけません。いまさら・・・です。

厳しく言えば、「アライアンスの競走激化」などとは、取り上げ方が遅いような気も致します。

航空連合間の競争激化 加盟社、料金・ダイヤで協力 日米オープンスカイ協定

1026.2010.朝日

 日米両政府は25日、「空の自由化」を進めるオープンスカイ協定に署名した。来月発効する。成田、羽田両空港も対象とする協定は初。

対象とする協定は初。日米路線では航空連合の「団体戦」の様相が強まり、運賃が下がる効果も期待できる。政府はアジア諸国との協定も急ぐ。(澄川卓也、ニューヨーク=山川一基)

 「日米間の輸送規模は世界一。最も重要なパートナーとオープンスカイを実現できることは意義深い」。馬淵澄夫国土交通相は25日、国土交通省で協定に署名したルース米駐日大使と握手を交わした。

 日本は2007年以降、韓国など9カ国・地域と協定を結んだが、発着枠に余裕のない羽田や成田を除く「半開き状態」だった。羽田の国際化や成田の発着枠拡大で、両空港の自由化にも踏み切った。

 空の旅はどう変わるのか。シミュレーションしてみた。

 《11年春、Xさんは成田の出発ロビーで運航掲示板に目を見張った。ロサンゼルス便では同じ航空連合に属する日本のA社、米国のB社とC社が午前、正午、夕方に分かれて飛んでいるからだ。これまでは独禁法でダイヤ調整を禁じられ、夕方に集中していた。Xさんが乗ったのはB社。運賃割引は3社共通になっており、機内では日本人客室乗務員が増え、日本のA社と同レベルのサービスを実感した。》

 世界に三つある航空連合はこれまで、マイレージやコードシェア(共同運航)で協力してきたが、商売敵の域を出なかった。今後は連合ごとに日米路線は事実上「統合」。収入をプールした上で分け合うので、仲間の便も自社便と同様に売り込む意識が働く。利用者の多寡に合わせて、便数を増減しやすくもなる。

 利用客にとっては、航空会社より航空連合を選ぶ傾向が強まりそうだ。ドル箱の日米路線ではシェアが拮抗(きっこう)しており、連合間の団体戦が激化するのは必至だ。

 航空自由化の主戦場はアジアにも広がる。日本政府は協定がない中国やインドネシアとも12年度までに順次、締結する方針だ。アジアで成長する格安航空会社(LCC)などの乗り入れを促す。日本への旅行客の増加で経済を浮揚させる狙いだ。

 ●欧米ではLCC台頭

 オープンスカイ先進地の欧米では運賃が下がったり、LCCが台頭したりしている。 米国は92年のオランダ以来、96の国・地域と協定を結ぶ。オランダのKLM(現エールフランスKLM)と米ノースウエスト航空(現米デルタ航空)を始め、航空各社は独禁法適用除外(ATI)をてこに、乗り継ぎしやすくするなどして競争力を高めた。

 米運輸省が協定締結が大幅に進んだ98年と96年の運賃を比べたところ、未締結国との路線の運賃は3%しか下がらなかったが、締結国の路線では14%も下がったという。

 米大手航空関係者は「日米路線でもATIの効果が表れれば、コスト削減分を顧客に還元できる」と運賃低下を見込む。一方で「ATIで航空会社側は『単独』で運営するよりも輸送能力を調整する余地が生まれる。壊滅的なまでの価格競争を避けるようになり、運賃は少し高くなる可能性もある」(米航空コンサルタント)との指摘もある。

 97年までに域内の航空自由化を終えた欧州でも「15%程度運賃が下がった」(欧州航空関係者)という。ただ、自由化でライアンエアなどのLCCが台頭して価格競争が起きた影響も大きそうだ。

 ◆キーワード

 <オープンスカイ協定と独占禁止法適用除外> これまで国際線は、政府間協議で路線や便数を決めることが多かったが、協定を結ぶと航空会社が原則、自由に決められる。発着枠拡大後も余裕のない状況が続きそうな羽田や成田には制約が残るものの、関西、中部や地方空港では、路線新設や増便を自由にできるようになる。 日米協定の発効で、全日本空輸と日本航空は、それぞれ同じ航空連合に属する米航空会社と共に独禁法適用除外を認められ、ダイヤや運賃などを調整できるようになる。

「管制官の十分な数を配置すべき」と指摘し続けて、来たのに・・・。

2001年の「日航機ニアミス事故」は、 2001年1月31日午後3時55分頃、羽田発那覇行き日本航空(日本航空インターナショナルの前身)907便ボーイング747-400D(JA8904)と韓国・釜山発成田行き日本航空(日本航空インターナショナルの前身)958便DC-10-40(JA8546)が、静岡県焼津市上空37000ftを飛行中ニアミスを起こし、907便は衝突回避のため急降下した。
 この事故で907便の乗員16名、乗客411名、計427名のうち、5名が重傷、37名が軽傷を負った(後の国土交通省の調査で軽傷者数が大幅に増加し重軽傷者数は100名となった)。958便の乗員13名、乗客237名、計250名は全員無事であった。ーー日本の航空事故総覧より
管制官のミスは、明らかな管制官の配置数と質の問題

2002年7月12日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は事故調査報告書を公表した。報告書によると、東京航空交通管制部のコンフリクトアラームが作動した際、訓練中の管制官が便名を取り違えて907便に降下を指示。監督していた管制官も誤りに気付かなかった。ーー日本の航空事故総覧より

~実際の「管制の現場を見て・・。~

管制業務は、「空の安全の要」!   こういうことがあってよいものか!???(クリックしてください。) 

羽田の井桁になっている4本の滑走路の安全性が心配されています。只でさえ過密な離発着の上、新しくできた4本目の滑走路は誘導路と分刻みで常に交錯します。

管制官の緊張は、かつてないものでしょう。こういうミスが起きたとすると、想像を絶する事故となります。

全日空系機の異常接近、管制官が誤った指示
読売新聞 10月27日(水)21時36分配信

 国土交通省は27日、北海道・旭川空港に着陸するため、大雪山系の山間部を旋回中だった全日空系のエアーニッポン機(ボーイング737―800型機、乗員乗客57人)が26日午後、管制官の誤った指示で地表に約520メートルまで異常接近していたと発表した。

 同山系は標高2000メートル級で、周辺空域の最低誘導高度は約3048メートル(1万フィート)だったが、管制官は同機に対し高度1524メートル(5000フィート)に降下するよう指示。同機は雲の中を降下中、対地接近警報装置(GPWS)が作動、乗員が機体を急上昇させて衝突を回避した。

 運輸安全委員会は27日、視界不良での運航で、事故につながりかねない「重大インシデント」に該当するとして調査に乗り出した。けが人はなかった。 最終更新:10月27日(水)21時36分

旅客機 管制官が誤指示、地表520メートルまで接近
毎日新聞 10月27日(水)21時7分配信

 北海道・旭川空港の東約30キロの大雪山系上空で、同空港へ向かっていた中部発の全日空325便(B737-800型、乗客乗員57人)が地面に異常に接近したトラブルで、国土交通省は27日、地面までは約520メートルだったと発表した。札幌航空交通管制部(札幌市東区)の30歳代の男性管制官の管制ミスが原因。対地接近警報装置(GPWS)の指示で急上昇して墜落を免れたものの、前例のないミスで、運輸安全委員会は調査を始めた。

 国交省によると、同機は26日午後1時半ごろ、高度1万フィート(約3048メートル)で旭川空港に南西側から接近。しかし、管制官は南東側から着陸させるため、空港上空を通過するよう指示、空港東側で右旋回させようとした。

 空港東側には標高2000メートル以上の大雪山系があり、同管制部の内規で最低維持すべき高度(最低誘導高度)は1万フィートとされている。だが、管制官は同35分ごろ、5000フィート(約1524メートル)への降下を指示。同37分ごろ、地面への異常な接近を探知した同機のGPWSが作動した。コックピットでは当初、地面への接近を示す「テレイン、テレイン」という音声が流れ、間もなく即時上昇を求める「プルアップ」という音声に切り替わった。

 このため同機は急上昇。同38分には大雪山系の標高約2040メートル地点の上空約520メートルまで接近したが、数十秒後には適正な高度に復帰し、無事着陸した。

 調べに対し、運航していたエアーニッポンのパイロットは「ずっと雲の中で視界がなく、管制の指示に従った」と説明。管制官は「最低誘導高度を失念してしまった」と話しているという。【本多健、石原聖】

 ◇1人態勢の空域、チェックできず

 今回のトラブルについて国交省幹部は「警報装置が作動したから良かったものの、あまりに基本的なことを忘れたミス。どう再発防止をすればいいのか」と頭を抱える。

 同省によると、26日は男性管制官の周辺には他の管制官も多数いたが、混雑するため複数の管制官で扱う新千歳空港周辺などと違い、1人で旭川空港周辺の管制を担当していた。個々の管制については、別の管制官が常時チェックする仕組みはない。管制席のモニターには最低誘導高度を表示する仕組みもあるが、スイッチを入れない限り表示されないという。

 旭川空港にも管制官はいたが、空港から半径約8キロの範囲の上空約1000メートルまでが管轄空域。一方で、パイロットには最低誘導高度は知らされていないという。ベテラン管制官は「手厚く管制官を配置すべき空域は他にも多数ある」と顔を曇らせた。