JALは、破綻から3年で、過去最高の経常・営業利益を上げたと報道されています。
この経緯については、語るべきことが数々ありますが・・・。少なくとも、こうした莫大な利益を計上した結果としては、かつての「日本国フラッグキャリア」「フルサービスエアライン」として築き上げてきた商品(ネットワークの利便性、定時制そして旅客に対面するあらゆる現場でのサービスの質)、また商品の基礎となる「安全の密度」に「行き過ぎたコストカット」がなかったのかを大胆に点検すべき時期にきたのではないか、と思います。
日航、過去最高益に 震災の旅客回復・コスト削減 4~9月期決算 【産経新聞 2012/11/03 大阪朝刊
■全日空は需要堅調、大幅増益
航空大手2社の平成24年4~9月期連結決算が2日、出そろい、日本航空、全日本空輸ともに増収増益、本業のもうけを示す営業利益で過去最高を更新した。昨年の東日本大震災からの旅客需要回復とコスト削減効果のためだ。日航は25年3月期決算の業績予想も上方修正。反日デモの影響による中国での旅客減もはね返し、高収益を維持する。
2日、9月の再上場後初の決算発表を行った日航は「部門別採算制度などで収益の最大化、費用の最小化を図った」(植木義晴社長)ことで、経常利益、最終利益も過去最高を更新した。売上高に対する営業利益率は17・7%と前年同期と同様に高水準だった。
全日空も国内線、国際線ともに「ビジネスも観光も需要は堅調」(殿元清司常務)で、2ケタの大幅増益を確保した。営業利益率も10%に達した。 25年3月期の通期業績見通しは、全日空が営業利益1100億円で予想を据え置いたが、日航は当初予想の1500億円から1650億円に上方修正した。
中国での旅客減が両社ともに100億円の減収要因になるが、コスト削減努力でカバーする。
営業利益率で見た場合、日航、全日空とも「世界の航空業界では極めて高い水準」(バークレイズ証券の姫野良太アナリスト)にある。勝ち組航空とされるシンガポール航空、キャセイパシフィック航空でも5~6%にとどまっており、国内2社の収益体質はとびぬけている。
ただ、日航の場合、政府の支援を受けて再生したとの経緯もある。それだけに「真価はここから問われる。規模の拡大よりも収益性を重視した経営に努めたい」(植木社長)と採算重視の経営を改めて強調した。 中国問題でも、多くの企業が業績を下方修正しているが、両社ともに減便や機体の小型化などいち早い対応をみせており、経営改善は加速している。国内で格安航空会社(LCC)との競合が進む中、大手2社も低コスト化による収益確保が生き残りのカギとなりそうだ。
