「危ないっ!」ANA機オーバーラン事故。ケガ人無しは、「幸いにも」。

空の世界は、一瞬の油断もできません。原因については、今後究明されてゆくことと思いますが、「続々と続く安全への規制緩和」という背景が影響していないのか、見守ることが重要と思います。

全日空機がオーバーラン 雪の庄内空港、芝生で停止

2012.12.8 朝日

8日午後10時半ごろ、山形県酒田市の庄内空港で、羽田発庄内行きの全日空機899便が着陸した際、指定位置を越えた地点で停止した。滑走路先の芝生で止まったといい、オーバーランとみられる。

全日空によると、乗客161人にけが人はいないという。 県庄内空港事務所などによると、899便は午後8時45分ごろに羽田を離陸し、定刻より約1時間10分遅れで到着した。滑走路は除雪されていたが、雪が降っていたという。同便は指定位置を越えた後、数十メートル進み、機体がすべて芝生部分に出た状態で止まったという。乗客は午後11時40分ごろに空港ビルに移った。

「安全への規制」を問われる「笹子トンネル人災事故」

当事者である「道路会社」も派遣された「事故調査委員会」の発言も要領を得ない印象です。

35もの子会社を含め、6000億円もの売上を上げながら「メンテナンス」には10億円程度しか当てていないという報道もあります。

基本的な問題は、「政府としてメンテナンスに対する規制」がどうだったのか?という点にあると思います。

素人目から見てもあれだけの重量を釣天井として、ボルト一本で支えてきていた。35年間でたった1回の目視点検。「failsafe」機能もなし。

何もかもが驚くべき実態です。

航空についても「安全への規制緩和」がつづいています。以下は2012.3月の「サンデー毎日」誌上で述べました私の見解です。

 

 

またまた、「乱気流=タービュランス」事故!JAL上海便

日航機が揺れ男性乗客骨折  

【産経新聞 2012/11/27 大阪夕刊 第1社会 11頁 205字】

26日午後2時55分ごろ、静岡県上空を飛行中の成田発上海行き日航877便ボーイング767が揺れ、日本人の30代の男性乗客1人が右足首を骨折した。機体に損傷はなく、同機はそのまま飛行を継続、上海に到着した。国土交通省が27日、明らかにした。日航によると、26日は寒冷前線の通過に伴い気流が不安定になっていたといい、乱気流で機体が揺れた可能性があるという。運輸安全委員会は航空事故調査官を派遣、状況を詳しく調べる。

コストカットをすすめるあまりに、「ジェットスターでは、チェック資格のない整備士に運行点検をさせていた」ということが航空局調査で判明したという事案、また、某大手エアラインでは、フライトプラン上、台風上空周辺を飛ぶことになっていたが、通常迂回すべきところ、「燃料節約というコストを考えるべきといい放ち、機長が安全快適を危惧する客室乗務員を叱責し、台風上空を敢えて選択した・・・」という話も聞こえてきます。

ちなみに、私の時代は、積乱雲・台風などは当然迂回を繰り返しながら運航されていました。もはや・・・末期的な「言葉ばかりの安全」になりつつあるのではないでしょうか。憂います。

タービュランス関係の弊記事を参照下さい。

「観光立国ニッポン」に立ちはだかる尖閣問題!

「JALは史上最高の利益、ANAも黒字!」とエアラインにとっては、中国便の減便・機材小型化などで、「尖閣問題から来る中国人訪日客減少」をある程度吸収しています。

弊ブログ 11月3日  尖閣問題ものともせず、「史上最高の利益」というJAL! を参照下さい

しかし、日本各地の観光地・温泉・北海道のスキー場などは、ただでさえ「円高・デフレの不況」の中で、国内需要増は難しく活路を外国人特に中国人観光客に期待を寄せていたものです。

出口のない政府外交の煽りを受けた「観光立国で立たねばならないニッポン!」。どのように手当するつもりなのでしょうか。 心配です。

そして、大事なアジア外交の柱とも言えるインド新首相訪日予定の日に、「万歳解散」です。 これも心配です。

 

 

日外国人、4カ月連続減 中国の落ち込み顕著
2012.11.16.朝日新聞
日本政府観光局は16日、10月の訪日外国人数(推計値)が70万6100人で、東日本大震災前の2010年10月より2.9%減ったと発表した。中国(香港をのぞく)からが33.2%減と落ち込んだ。震災前に比べてマイナスになるのは4カ月連続。12年を通じての訪日外国人数も、震災前を下回る可能性が大きい。観光や仕事で訪日する外国人の中で国・地域別で最も多い韓国も13.2%減った。震災への不安や円高ウォン安の影響が続いているとみられる。一方、増えたのは台湾や東南アジアなどからだ。政府は今年、訪日外国人数を過去最多だった10年の861万人より多い900万人に増やす目標だった。だが、観光庁の井手憲文長官は16日の会見で、「(達成は)大変厳しい」との見通しを示した。

中国人客は、尖閣諸島をめぐる日中関係の悪化で、9月半ばから団体ツアー客を中心に一気に減り、10月のマイナス幅は9月の1割減から広がった。震災前の10年10月も、尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件の影響で、訪日中国人が前年比1.9%減と低調だった時期だ。今回はその時よりも大きく落ち込んだことになる。

ビジネス客や個人の旅行客に「回復の兆しが見られる」(大手航空会社)という。だが観光庁は団体ツアー客は11月も戻っていないとみている。来年2月の「春節(旧正月)」までは「厳しい状況が続く」との見方もある。

 

ジェットスタージャパンも整備に手抜き!

国交省 LCCに初の厳重注意の方針

11月16日 4時34分 NHKNewsweb
ことし7月に就航した格安航空会社、ジェットスター・ジャパンが、社内規定に 反して、条件を満たしていない整備士2人に、責任者として出発前の機体の点検 を任せていたことが分かり、国土交通省は、16日にも会社を厳重注意とする方 針です。 格安航空会社=LCCへの厳重注意はこれが初めてです。ジェットスター・ジャパンは、ことし7月、成田を拠点に就航した格安航空会社 で、新千歳や福岡などを結ぶ便を運航しています。 国によるこれまでの定期監査で、この会社が、出発前の機体を点検し、問題がな いか最終的に判断する責任者、確認主任者の仕事を、社内規定に反して、条件を 満たしていない整備士2人に任せていたことが分かりました。 確認主任者について、この会社では、社内試験に合格するとともに、社内規定で ほかの会社での確認主任者としての経験が3年以上あることなどを条件としてい ますが、2人は試験に合格したものの、経験が2年程度だったということです。 2人が点検した便にトラブルはありませんでしたが、国土交通省は、管理に問題 があったとして、16日にも会社を厳重注意とする方針です。 ことしになって就航が相次いだ格安航空会社への厳重注意は、これが初めてです 。 ジェットスター・ジャパンは「現時点ではコメントできない」と話しています。