世界中で!それぞれの歴史と風土で「LCC」!

今日10月8日は、「bayfm78」 番組「 Weekend Radio Journal ANSWER」に19時半頃から「LCC]問題や「羽田国際線」などについて少しお話をいたします。

さて、少し整理をしてみたいと思います。 

~航空運賃の価格破壊は、アメリカ発~

もともと、国際線の航空運賃は、国際的にIATAの協定で決められ、加盟国で守られてきました。反面、高額運賃のカルテルという側面があり、アメリカを代表する「パンナム」などが協定から離脱、更に1978年、カーター大統領の時に、「規制緩和」が法制化されました。

1980年代は、アメリカの国内で「格安運賃競走」が激化し、国際線を専門にしていた「パンナム」だけでなく国内大手であった「TWA]「ウェスタン航空」なども潰れてしまいました。

現在の国際的な「格安運賃競走」「マイレージ囲い込みによる収支不安」などは、アメリカから発信されて、30年間をかけて、エアライン経営を軒並み危うくする「価格破壊」を蔓延させました。

一見、「利用者にとっては、格安になってきた」という一面は在るものの、割引の原点となる「正規運賃」は、変わっていないどころか燃油費高騰などではサーチャージという形で値上げされているわけです。

~アメリカ型・ヨーロッパ型のLCC発展の軌跡~

アメリカでは、規制緩和後、雨後のたけのこのようにエアラインが出来ましたが、無理な格安運賃が運航経費切り詰めとなって「バリュージェット」「アロハ航空」「アメリカン航空DC10に代表されるような事故・トラブルが頻発しました。こうした教訓からアメリカでは、FAA(連邦航空局)などで安全対策の強化が行われました。

こうした中から、「サウスウェスト航空・ジェットブルー」など国内線を専門とするエアラインが台頭し、現在も好調な経営を続けています。

その特徴は、

●ハブ空港からローカル空港を結ぶ路線に特化する

●着陸料の高いハブ空港を避けて、ハブ近辺の空港を使用する。

●前売り割引制度、インターネット販売に限定などで経費をかけない。

●便変更が出来ない。遅延時の他社への変更やホテル宿泊のフォローはしない。

●機材のメーカーや型を統一し、絶えず新機材に更新する。(整備コスト効率化)

●座席は、革張り、パーソナルテレビは衛星放送まで見れる、など格安でも快適性を格段に上げる。

●チェックイン バゲッジ の有料化、機内持ち込み手荷物の制限。

●パイロットやCA、カウンターに至るまで均一のホスピタリティーを求める

などが共通した切り口でした。

ヨーロッパでは、「イージージェット」や「ライアンエアー」がやはり有名です。EU内は、日本で言えば国内線のようなものですから、厳しい利用者からの試練を数十年受けて「安全性」の信頼感も勝ち得ているといわれています。

~アジアは、20年遅れて、格安の嵐に~

そして、近距離ではあっても島が点在している南アジアでは、飛行機は、時間のかかる船に変わる交通機関としてこの10年2~3時間の飛行時間の中で膨張拡大を続けてきました。

そして、経済の発展を背景に、日本の「オープンスカイ」に万を持して、インチョンや成田、羽田から乗り継ぎして欧米へつなぐ5~7時間の飛行距離へと乗り出してきていると言っても過言ではありません。

【続きは、また明日にでも・・・】