小説「沈まぬ太陽」でも示唆されているように、「日本航空の腐敗と癒着」の根源は、労働組合を言いなりにするために違法行為を行使してつくった「第二組合」の乱立とその組合幹部がところてん方式で「役員」となり、不正をかばいあう図式にあります。
これは、今クローズアップされている「官僚腐敗の構図」のミニ版ともいえます。
「ドルの先物買い」や「キックバックといわれる行方もわからない特別販売促進費」、「法外な高値でホテルを買いあさり、需要のないところでも直系ホテルを次々に建設、などと乱脈経営の限りをつくしてきました。
これらの関連だけでも、JALの築いた3000億以上という財産は、喪失し、その上かかわった人物の誰一人として責任をとることもないままです。
こうした「不祥事」をカバーするために、考えているのは、「コストカット」という名目でおよそ会社へのロイヤリティーももてない程の「低賃金」「過酷な労働環境」を現出させています。
今、客室乗務員のモラルという点で、毎日旅客から「バッドコメント」が届くようになってきたようです。
いわく、「離発着時にシートベルトサインがオフになるまで座っている客室乗務員が居眠りしている」とか「スナックでCAと思われる一段が酔っ払って会社の愚痴を並べ立てている」
というようなもので、いずれも「機内でのサービス」についてではないのが特徴のようです。
まさに「モチベーションの著しい低下」を招いている証左といっても過言ではないでしょう。
国内線では、一日4回の離着陸をこなし日本列島を飛び回り、それが3日間続くのが基本です。疲労で思わず居眠りをするという事態は、かつてでは考えられないことでした。
この辺で、香港人からタイ人、そしてフィリピン人、インドネシア人までCA契約の対象としたい狙いが透けてみえます。
「少しでも労働単価の安い国のCA志望者を募り、商品を更に劣悪にして、「格安」を売りにしようとしているのがアジアの格安航空攻勢」に勝てる訳がありません。
枕詞ではなく「日本の安全性・快適性」をつくりあげることで、その商品価値をアピールすることが、「回帰」への第一条件なのではないでしょうか。
憂鬱な「中期改善計画」で「さむ~い」結末となるのがおちです。
政府・gメディア

15年以上昔になるでしょうか、NY、LOSで米国人と話をすると、JALで来たのか、LALはいいなー、サービスが一番良いという返事が返ってきたものです。
そのころの米国航空会社のサービスはひどいもので、呼び出しランプにも反応しない、スチュワーデスはカッパッブックを読んでいる、客はしかたなく勝手にギャレーに入り飲み物を取ってくることがありました。
外国人はJALは国営企業と思っているひとが大勢いるようです。 わたしが不思議なのはいつも満席に近い乗務率なのに赤字が続くことです。 民間会社なのですから、安全と効率化は企業であれば当然のことと考えます。 官依存がまだ根強いのではと懸念します。