メキシコ国内線でハイジャック!乗員・乗客は無事。

~犯人からなんらかの要求があった「ハイジャック」~

「9.11同時多発テロ」以前は、「ハイジャック」といえば、乗員・乗客を人質に取り、犯人が政府・警察などと交渉を求め何らかの要求を行うというのが、ひとつの典型でした。

無差別自爆テロへの対策は、通年の情報力・警戒態勢はもちろん、テロをあおるような国家としてのあり方によっても変化し、大変複雑な問題が絡みます。

しかし、今回のメキシコのハイジャックのような「要求型」のケースは、水際での警戒を怠ることがなければ、防ぐことも可能だと考えられます。

~「縦割り」のテロ対策に、改善を~

日本の空港での実状を見渡せば、警察庁(警察)、財務省(税関)、法務省(出入国管理)、厚労省(防疫)、国土交通省(空港会社・航空会社)とそれぞれの持ち場が複雑に入り組んでおり、セキュリティー上は、これまで「穴」があく場面も多々ありました。

政権交代後の公約として、民主党は「縦割り行政」を改めるということも強調されており、「航空のセキュリティー」についても「一元化する」など早期の改善を期待するものです。

また、空港でのセキュリティーチェックは、エアラインと空港会社が経費を負担しているケースが多く、警察としてのチェックではありません。混雑時間帯に厳しいチェックをすると旅客が渋滞して出発時間が遅れるということで、エアラインや空港の思惑が反映される側面もあると聞いています。

また、本来、国外に出たとみなされるサテライトエリアから「芸能人の出入りに対してメディアがぶら下がり取材」をしている光景をよくみかけますが、これも相当ルーズな腕章管理をしていることがわかっています。税関通過後に会見を行えば済む問題が、こういう悪しき風習が温存されていることが不思議です。

世界でも珍しい恥ずかしい光景なのにです。

メキシコでハイジャック、乗員・乗客は無事
 【リオデジャネイロ=小寺以作】メキシコからの報道によると、同国東部カンクンを離陸したアエロメヒコ航空ボーイング737型機がハイジャックされ、9日午後(日本時間10日未明)、メキシコ市の国際空港に着陸した。 犯人グループは同空港で約110人の乗員乗客を解放し、その後、警察当局に身柄を拘束された。 地元テレビ「テレビサ」は、犯人の人数について、7人か8人と報じている。 犯人らは当初、メキシコのカルデロン大統領との面会を要求し、聞き入れられない場合には同機を爆破すると脅していた。

(2009年9月10日05時38分  読売新聞)