ルフトハンザ航空で、“目的地が雨の場合は一部返金”サービス

ルフトハンザ航空が「お天気保険」、雨が降ったら現金支給

(CNN) 
旅行先で雨に降られたら保険金を払います――。ドイツのルフトハンザ航空が、そんな「サンシャイン保険」キャンペーンを発表した。少しでも利用客を増やして業績改善につなげる狙い。対象となるのは8月18日までに9月と10月の便を予約した乗客で、ルフトハンザが運航する36路線すべてに適用する。旅行先で1日5ミリ以上の雨に降られたら、1日あたり20ユーロ(約2700円)の保険金を支払う。限度額は200ユーロ(約2万7000円)。
ルフトハンザが先に発表した決算は、乗客減少などの影響で利益が88%減の4000万ユーロ(約55億円)となり、年内は厳しい状況が続くと予想していた。
欧州ではフランスの旅行代理店2社も、1週間のうち4日以上雨に降られたら旅行代金の1部を払い戻す保険を導入している。

2ヶ月間という限定とはいえ、なかなかの「発想」ですねえ・・・。

ちょっと話は「10年以上前のことですが、カルフォルニアの「パームスプリングス」のかなり有名なカントリークラブ(確かミッションヒルズ・・・)でプレーしたことがあります。8ホールぐらいから土砂降りの雨、9ホールでクラブハウスに上がり、お天気待ちでした。プロショップで「これでプレーを止めたら、9ホール半額返してくれるのかな」とジョークのつもりで聞いたものです。すると「RAIN チェック」というPriceがれっきとしてありまして、本当に「半額」返金されました。 日本では、こういうことがないだけに、その時は、新鮮に驚きました。雨ならお返し、のその姿勢にです。

お話は、ハワイに飛びます。私がまだ20代で乗務を始めたころ、11月から2月ぐらいまでの「雨期」には、旅行者はほとんどおりませんでした。

東京からハワイへ乗務が終わると、ハワイからL.AやSFOへの引き継いでゆく「クルー」に、今日は、「ファーストクラスが何名、エコノミーが何名」と「引継ぎの言葉」を交わしていました。「1の5」とか「2の5」などは、当たり前のようで、ひどいときは、「ニル、ニル」ということも珍しくありませんでした。(ニルとはNILということでNOTHINGということです。)誰も乗っていなくとも、定期便運航は、欠航させないという規律で動いていました。入社したての私は、「これで会社は大丈夫なんだろうか」と随分心配もしたものでした。

このころの機材について言えば、JALは、DC-8ー50シリーズが主力で、ドルの持ち出しも制限されていて限られた人だけが旅行できる時代でした。最近退役した「在来型いわゆるコンベンショナル747型」が、「大量輸送・団体運賃」を加速し、こうした「憧れのハワイ」を「手の届くハワイへ」と劇的に変えてゆきました。

しかし、その一方で、本来「雨期で雨が多い12月~2月」の中にある年末年始は、「芸能人をさきがけ」として、日本人でワイキキが埋まるというような時期もありました。

「数日の滞在の場合は、雨ばかり」ということも十分あり得ることでも、旅行会社は、殆どそんなことはわざわざ言っていなかったように思います。「常夏の国ハワイ」には、今でもそういうことがつきまとっているのではないでしょうか。

ルフトハンザの「お天気保険」は、そういう意味で「誠実さ」を感じてしまいます。

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