「格安運賃」は、「乗務員の誇り」まで傷つけているのでは・・・?

「格安航空」花盛りのアジアの中で、「乗員・乗務員の誇りを」「エアラインの存在そのもの」を大きく傷つける事態が発生しています。

「格安競争の果て」は、徹底的なコスト削減です。運航を司どる部門といえば、「旅客の直接守る現場」すなわち、整備・運航・客室部門ですが、徹底的なコストカットが進行中です。パイロットは多国籍・短期間雇用、整備は、自社整備を放棄して、外国含む下請けに委託、客室部門は、契約派遣、編成数削減、フライトパターン酷悪化、などで「安全とサービス神話」は崩壊状態というエアラインがごろごろしているのが実状です。

乗員・乗務員にとっても「責任を自覚し乗務をこなしていても満足なペイが得られない」環境がこうした「犯罪」に手を染めさせているといっても過言ではないのでしょうか。

かつて、日本航空でも公表されなかっただけで乗員乗務員関係の問題で「ピストル密輸」「刀剣不法密輸」「免税基準を超えた買い物の申告なし」「外地で万引き」などなど私が知る限りでもあふれるようなトラブルがありました。

この10月には、タイ航空でも「大麻密輸」関連の事件があったと聞いています。

空港では、乗務員は、国・場所にもよりますが、旅客と比べれば、「出入国管理」「税関」とも信頼関係でオペレートしていることが大半です。

信頼できない「乗員・乗務員」が輩出されているのは、それぞれの「エアラインの社員としてのモラル」の問題です。

運賃と並んで人件費は「安ければよい」という進め方が続く限り、まだまだこういうケースは増えるのではないかと危惧するところです。

12月17日中日新聞の取材には、「乗務員のおかれている環境、事件の時代的推移、などについてお話しました。

盗品空輸、ベトナム航空副機長を逮捕
2008年12月17日 中日新聞 夕刊

20081217 ベトナム航空名古屋支店を家宅捜索し

押収物を運び出す捜査員ら=17日午前11時44分、名古屋市中村区名駅3で

 ベトナム人窃盗団が、万引した盗品の一部を航空会社関係者を通じて本国に流していたとされる事件で、愛知、山口など14府県警の合同捜査本部は17日、盗品の運び屋とみられるベトナム航空副機長のダン・スアン・ホップ容疑者(33)を盗品等運搬容疑で逮捕。成田、中部国際、関西各空港の同航空事務所など6カ所を家宅捜索した。

 愛知県警国際捜査課や豊田署などによると、窃盗団による万引被害は2007年ごろから、全国のドラッグストアなどで約1200件確認され、化粧品や医薬品など約3万6000点(1億4000万円相当)に上るという。

 調べでは、同容疑者は今年7月、ドラッグストアなどで盗まれた化粧品など27点を盗品と知りながら、宿泊先の関西空港に隣接したホテルから同空港まで運んだ疑い。

 化粧品などは、買い付け役の在日ベトナム人の女(32)=兵庫県姫路市、盗品等有償譲り受けの罪で公判中=が宅配便でホテルに送付。同容疑者がスーツケースに詰め替え、機内に手荷物として持ち込んだという。国外に持ち出され、ベトナムで転売されたとみられる。同容疑者は「密輸といえば密輸でも、盗品とは知らなかった」と否認している。

 同容疑者は16日、通常乗務で成田空港から入国。同空港近くのホテルに滞在しているところを逮捕された。

 捜査本部はこれまで、各地で万引を繰り返していた実行犯や買い付け役の故買屋ら85人を逮捕。ほかにも、航空会社の乗務員らに運び屋がいたとみて全容解明を進める。

 ベトナム航空はベトナム航空局を前身とする国営航空会社。

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◆名古屋支店を捜索
 名古屋市中村区のベトナム航空名古屋支店には午前9時40分ごろ、愛知、三重両県警の捜査員約10人が家宅捜索に入った。

 「愛知県警」と書かれた段ボールを抱えた捜査員らは同支店に入ると、書類棚から帳簿や名簿など関係書類を次々と押収。職員らは、不安そうな表情で遠巻きに見守った。

 同支店には、早朝から数人の職員が出社。職員の一人は「ここは旅行会社などに対する営業拠点で、乗務員の業務については分からない」と話した。愛知県常滑市のベトナム航空中部空港事務所でも、捜査員十数人が午前10時50分すぎから家宅捜索に入った。中部国際空港内の航空会社事務所が捜索を受けるのは初めて。捜索に先立ち、事務所周辺に立ち入り禁止のテープが張られると、ほかの航空会社社員らが「何があったんですか」「ここで暴力事件でも」と不安そうに捜査員に問いただす一幕もあった。

One thought on “「格安運賃」は、「乗務員の誇り」まで傷つけているのでは・・・?
  1. 格安航空会社と航空機の安全問題、および今回のベトナム航空の県は犯罪であるにで、分離して考える必要があるとおもいます。
    格安航空会社は、食べ物、飲み物が別料金であればそれなりの合理性はあるとおもいます。若い顧客にはよいのでは。ただ機材の整備が不十分というなら問題です。
    乗務員の犯罪行為はモラルの問題であり、麻薬等の持ち込みは、たとえスタッフであっても、抜き打ち検査を厳しくする等で防止策を検討実行すべしと思います。

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