JALの「トライアル」には、期待!バイオ燃料

CO2による地球大気汚染は深刻化を増しています。

「JAL」のトライアルには、期待はおおきいものがありますが、

・精製コストで、「ケロシン」並みの値がえられるのか?

・食料(とうもろこしや大豆)の値段を引き上げるような、材料の工夫は大丈夫か。

など難問を抱えたままの「トライアルスタート」となりますが、まだまだ先行きは不透明といえるでしょう。

バイオ燃料普及へ“離陸” 日航、非食物原料で来月試験飛行

   【FujiSankei Business i. 2008/12/17 006頁 1208字】 
 日本航空は16日、米ボーイングなどと共同で、バイオ燃料を使った試験飛行を来年1月30日に実施すると発表した。米航空機用エンジンメーカーのプラット・アンド・ホイットニー(P&W)製エンジンを搭載するボーイング747-300型機のエンジン4基のうち、1基をバイオ燃料で運転し、羽田空港発着で八丈島沖を約1時間にわたって飛行する予定だ。

 試験飛行で使用するバイオジェット燃料は、主原料であるアブラナ科の植物カメリナのほか、油分に富むジャトロファ(ナンヨウアブラギリ)、藻の3種の原料から精製したもので、従来のジェット燃料と1対1の割合で混合して使用する。

 試験飛行を通じて、飛行中の運転状況やエンジン空中停止・再始動といった作動状況を確認し、ジェット燃料のみで飛行した際と性能差がないことを実証する。

 今回の試験飛行は、ボーイングが取り組むバイオ燃料開発プロジェクトの一環。今年2月に英ヴァージンアトランティック航空が同様の試験飛行を実施したほか、ニュージーランド航空や米コンチネンタル航空も計画している。

 バイオジェット燃料が実現すれば、航空各社は二酸化炭素(CO2)排出量を削減できるだけでなく、資源の有効活用が求められるなかで植物由来の代替燃料の確保が可能になるだけに、世界各地でのデモンストレーションを通じて、バイオジェット燃料への理解を促し、開発を促進させたい考えだ。

 ボーイングの民間航空機部門排出ガス技術担当のティム・ラムズ氏は「バイオジェット燃料は、従来と同等かそれ以上の性能がある」と、技術的な問題はないとした上で、今後はコスト競争力の確保といった課題の解決に努める考えを示した。

 バイオ燃料はすでに自動車で利用されているが、サトウキビなどの原料需要の増大で、世界的に穀物価格が高騰した要因との指摘もある。このため今回は食料と競合しない非食物系を原料に利用することを決め、選定作業を進めてきた。

【予報図】

 ■持続可能性、意義大きく

 世界の航空会社は原油高騰で燃油費が高騰し、収益力が大きく低下した。また、化石燃料は限りある資源のため、いずれ枯渇してしまう。それだけに、こうした持続可能なバイオ燃料が実用化へと開発が進む意義は大きい。 ボーイングが航空各社と共同で取り組むバイオジェット燃料は、食糧不足につながる恐れもあるトウモロコシや大豆ではなく、非食用系で荒れた土地でも栽培できたり、1年に何度も収穫できる植物が原料。日航地球環境部の阿部泰典部長は「ジェット燃料として実用化するには、ある程度の収量がなければならない。幅広い植物を使えるよう研究してもらっている」と語る。

 今回のバイオジェット燃料は、米国で精製されたものだが、将来的には日本で生育する植物を原料にした国産ジェット燃料を生産できる可能性もある。

 植物由来のバイオ燃料は、今後も原料の多様化とともに実用性が高まり、利用分野が広がるのは間違いない。(門倉千

賀子)