「整備の海外委託」指摘通りの実態が・・・。

~シンガポールに続き「中国」でも整備ミス~

JALは、これまで公に「安全にかかわるようなコストカットはしない。」旨の発言をおこなってきました。しかし、こうした建前とは、裏腹に、つい最近の「中期計画」(中期再建プランとも呼ばれています)では、西松社長が「自前主義は排する」とも言っています。これは、わかりやすく説明しますと、「自前つまり自社整備はコストがかかるので、これまで以上に子会社へ委託、海外への外注を増やしたい」という表明です。

金融機関への手前ということを、多少割り引いても、「JALの運航・整備の安全がどんな状況におかれているのか」をリアルに捕らえていないものと思えました。

記憶に新しいことですが、2005年12月には「左右のエンジンを逆に付けたまま、8ヶ月/2700時間も飛行を続けていた」事が判明しました。エンジンを逆に装着するほうもするほうですが、整備上がりした機体をチェックしても気がつかないという整備レベルについて「信じられないような事件」でした。シンガポールの外注先Sasco社での整備でした。こうした問題を抱えながらも、整備の海外外注率に特段の減少も見られない中、今度は中国「アモイ」での整備に次々にミスが発見されました。

JALは、いま「安全運航への旅客からの信頼感」を取り戻すことが、最優先課題とされています。コストだけに目を向けた「整備の海外外注化」は、「内容とボリューム」について改めて見直しすることが、必要なのではないでしょうか。

日航、補助翼部品付け忘れて運航 海外整備委託先がミス

                朝日新聞

 日本航空が整備業務を委託している中国・アモイの整備会社「TAECO」が1月、日航のボーイング767型機の整備の際、旋回に用いる補助翼の操作の伝達経路にある微細な金属部品を付け忘れたことがわかった。2月1日に見つかるまで約2週間に64回発着していた。

 06年春ごろにはボーイング747―400型機の複数ある燃料タンクの1基の内部にマニュアルのコピー十数枚を置き忘れた。燃料が完全に注入できないことから発覚したが、機体が引き渡された06年5月から9月まで227回運航した。  日航や国土交通省によると、いずれも飛行の安全性に支障はなかった。

 整備業務の海外委託は世界中の航空会社が進めている。TAECO社も国交省の認定を受けた工場で、各社が委託。日航も品質担当者を派遣している。