あらためて説明しますと、JAL・JAS統合の結果、JAL便でも当然元JAS所有の機体が運航されています。JASの主力機であった「MD=マクドネルダグラス社製」機材は、MD-81、MD-87、MD-90というもので、元JASの路線で使われています。
MD-81,87型は、JAS時代からエンジンなど各種のトラブルもあり、かつ使用年数も約20年経過しており、最近の「JAL中期再建プラン」でも、予定より1年前倒しで退役させることが発表されていました。 なお、今回のトラブルは、比較的新しいMD-90に多く見つかったと言うことでは、航空機は必ずしも機齢だけでは判断できないことも示しているようです。
MD-90機影 「JALHPより」
日航機 配管に亀裂 MD90型機など9機
2月25日 産経新聞日本航空のMD90型機など9機で、機体尾部のエンジンから主翼にある凍結防止用装置まで空気を送る配管に亀裂が入っていたことが24日、分かった。うち1機は今月17日、関西空港に緊急着陸するトラブルを起こしている。日航は9機の部品を交換するとともに原因を調べている。
日航によると、亀裂が見つかったのは、エンジンから取り込んだ空気を送る直径12センチの配管と配管をつなぐコネクターと呼ばれる接合部分。
配管は機体尾部のエンジンから取り出した高圧の熱い空気を主翼に送るもので、凍結を防ぐ役割をしている。凍結すると飛行が不安定になるなど支障は出るが、即、墜落につながることはないという。
緊急着陸したのは花巻発関空行き2620便。近畿上空で火災警報灯が点灯したため、17日午後0時7分、関空に緊急着陸した。亀裂は接合部分を1周しており、配管がずれ落ちていた。
この接合部の亀裂から空気が漏れ、周りの断熱材がちり状に舞い上がり、煙のようになったため、火災警報灯が点灯したものと分かった。
さらに日航が他のMD90型機15機を調べたところ、7機に亀裂が見つかった。またMD87型、MD81型機計23機中、1機に同様の亀裂があった。亀裂は小さなもので周囲の6分の1、大きなものは1周していた。
日航は接合部分の溶接に問題があった可能性もあるとみて、メーカーの米ボーイング社とともに原因を調べる方針。
◇
【用語解説】MD90
MDシリーズは米マクドネル・ダグラス社(米ボーイング社に吸収合併)が1960年代から開発した短距離用小型ジェット機DC9の後継で、エンジンが機体尾部に2基あり、丁字形の垂直尾翼が特徴。95年に就航したMD90は、低騒音の高性能エンジンを搭載し、標準座席数は166と初期のDC9の2倍近くまで大型化した。ボーイング社のホームページによると113機が製造され、日航と経営統合した旧日本エアシステム(JAS)が95年に16機を導入した。

