えっ!カンタス航空が買収?

~「航空会社は、投機の対象とされるべきではない」と思うのですが・・・~

2006120100000109reubus_allview000 11月16日、カンタス航空は、関連子会社「ジェットスター」をもって、日本市場の対応を関西圏のみならず、日本全域に拡大する旨発表しました。

また、12月1日には、2006年の利益を上方修正することも報道されていました。しかし、12月14日、約一兆円で買収されることがほぼ決まったようです。

カンタス航空といえば、「事故がない」「機材更新が頻繁に行われている」など「安全性」では、世界一といわれていました。また、快適性の面でも、他社より、「客室乗務員の編成数も多い」ということでも評判です。

更に「9.11」「SARS」「原油高」などの荒波をかぶりながらも、堅調な経営をしていることでも知られています。いわば、航空会社の「お手本」のような側面があります。

ところが、こうした優良な航空会社もとうとう「ファンド」に買収されることになりました。

驚きです。カンタスは創業83年、ナショナルフラッグキャリアだったのですが、10年前に民営化されたものです。

さて、かつてのナショナルフラッグキャリア=日本の翼であった「日本航空」も、ここのところ、経営状況がおもわしくありません。勿論民営化されて以降の「経営のあり方」に大きな問題もありますが、更に根っこをたどれば、 「超安全であるべき公共交通機関であること」 「機材更新に莫大な費用が恒常的にかかること」などからすれば、「儲けさえすればよい」という一般的な企業観では、計れぬ点もあります。

また、「規制緩和」によって、国内・国際とも「競争激化」したことで、運賃に値崩れを起こし、実質の売り上げ・収入が落ち込んでいることも事実です。更に、帳簿にない約束手形といわれる「マイレッジ」も花盛りで、有償旅客も見てくれと違って減ってきており、収入減に追い討ちをかけている状態です。

JAL日本航空は、自らの経営失点と同時に、まさに、エアラインの構造的危機をすべて背負った形にもなっています。

最近では、「政策投資銀行がリードした再建策」「国際協力銀行が機材更新を支える」などなど、エアラインを儲けのツールとして使おうという話も聞こえてきます。

あらためて、政府並びに関係機関は、「日本の航空」を守るために、「国」はどうあるべきか、また、これまでの民営化・規制緩和のあり方を総点検し、見直す時期にきているのではないでしょうか。

「カンタス問題は、他人事にあらず」の感を深く致します。

    豪カンタス、投資会社が買収=総額1兆円-非公開企業に
                           12月14日11時2分配信 時事通信

 【シドニー14日時事】豪航空最大手カンタス航空は14日、豪投資銀行のマコーリー銀行、米大手投資ファンド、テキサス・パシフィック・グループ(TPG)などの企業連合から提示されていた買収案を受け入れることで合意した。買収額は現金で1株5.60豪ドル、総額約111億豪ドル(約1兆円)に上る。
 提案額は当初、1株5.50豪ドルだったが、カンタスが拒否したため、引き上げられた。同社は株主に買収案の受け入れを勧告する。
 企業連合には、マコーリー銀、TPGのほか、豪投資会社アルコ、カナダの投資会社オネックスなどが参加している。
 買収完了後、カンタス株は非公開、上場廃止となるが、ディクソン最高経営責任者(CEO)ら経営陣は維持され、経営方針やサービス内容も引き継がれる見通し。 
最終更新:12月14日13時2分

Http___wwwqantascom

      カンタス航空 日本路線運航体制の変更を発表 
ケアンズ発1 1月16日】カンタスグループ(本社: シドニー、CEO:ジェフ・ディクソン)は、グループ内のジェットスター(本社:メルボルン、CEO: アラン・ジョイス) が、2007 年半ばから関空・名古屋― ケアンズ路線に就航し、現在、カンタス航空が運航している同路線を引き継ぐことを本日発表い 
たしました。ジェフ・ディクソン最高経営責任者(CEO) は、ジェットスターのコスト構造とプロダクトは関空・名古屋―ケアンズ路線により適している、と述べています。さらに次のように続けています。「オーストラリアは、日本人の海外旅行市場において厳しい競争に直面しており、さらにこの問題 は豪ドルに対する円安によって悪化している。現在、カンタス航空がボーイングB76 7型機を使用して毎日運航している路線を、エアバスA330―20 0型機を使用するジェットスターが引き継ぐことにより、同路線は4,000万豪ドルのコスト削減になる。これらの新規路線と既に就航が発表されている関空―ブリスベン― シドニー路線を合わせると、カンタスグループの西日本地域からの供給座席数は30% 増加する。」ジェットスターの今後の就航スケジュールは、以下のとおりです。

 
z  2 007年8月2日から、名古屋―ケアンズ間を週6便にて運航 
z  2 007年9月8日から、関空― ケアンズ間を週4便にて運航 
z  2007 年3 月25 日から、関空― ブリスベン― シドニー路線を毎日運航

( いずれも、使用機材は新規A330-2 00型機)

また、ディクソンCEO は、次のように述べています。「現在B767 型機を使用する関空・名古屋発 
着便は、カンタスの便名でケアンズを拠点とするオーストラリア航空スタッフによって運航されている。運航体制変更後もオーストラリア航空は存続する。今後、カンタス航空は、大阪や名古屋に比べてビジネス目的の利用者の多い東京エリアに今まで以上に専念することになる。以前から表明しているとおり、カンタスグループはカンタス航空とジェットスターの2 ブランドを国際線市場で育てていく所存だが、個別の市場に合ったコスト構造やサー ビス様式を提供していかなければならない。 
カンタス航空は今後もレジャー層に向けた運航サービスを提供していくが、現在のコスト状況の 

豪カンタス航空、06年度税引き前利益予想を25―30%増に上方修正
 12月1日、オーストラリアのカンタス航空、2006年度税引き前利益予想を25―30%増に上方修正。

[メルボルン 1日 ロイター] 

オーストラリアのカンタス航空<QAN.AX>は1日、2006年度(2007年6月まで)の税引き前利益見通しを、市場予想を大幅に上回る前年比25―30%増に引き上げた。上方修正は過去3カ月で2度目。 業況の堅調が成長をけん引するとしている。ただし、燃料価格が現在の水準を維持することが前提。 カンタスが8月に発表した当初見通しでは利益が横ばいとなっていた。その後10月に増益に上方修正。数値は特定していなかったが税引き前ベースで8億3900万豪ドル(6億6100万米ドル)―8億7200万豪ドルと想定されていた。
 今回の修正発表前の時点で、ロイター調査によるアナリストの税引き前利益予想は、前年比20%増の8億0
400万豪ドル前後となっていた。
                 (ロイター) – 12月1日12時52分更新

2 thoughts on “えっ!カンタス航空が買収?
  1. グラグラJALのイヤ~な感じ

    航空専門オンラインメディア ibstokyo.com
    このひと月余りで、日航(JAL)に関する怪文書が私が見ただけでも10通以上出回っている。
    部長を名乗る人物の西松社長批判や、羽根田前副社長一派への批判など、あらゆる場所からあらゆる「紙爆弾」が飛び出しているという惨状。
    ちょうど兼子元CEOが辞任に追い込まれる寸前とよく似た状況になっている。
    給与10%カットの来年度以降の継続は既に報道されているが、未報道のものとして企業年金の廃止など、より一層従業員に負担を強いるリストラ策が検討され…

  2. 確かに航空会社は投機の対象であってはならないと思います、しかし株式会社であれば、「投資の対象」にはなります。ただしその株主は、エアーラインにかぎらず、レールウェイ、その他輸送会社の命綱である「まず安全かつ快適に顧客を移動させる」会社であることを意識してもらいたいとは思います。そのためナショナルフラッグキャリアなる国営企業があるのだともおもいます。しかしそのため国際競争力が低下し、非効率になれば安全性も脆弱になるおそれがあります。要は安全性の確保が脅かされ利益と株価上昇にのみとらわれるような「悪貨が良貨を駆逐する」ようなことにならないことを株主にわかってもらえればとおもいます、トラブルの増加は顧客離れを起こし、延いては株価低下につながります。

Comments are closed.