状況が似ている点で興味あるニュースですので、取り上げました。少なくとも日本の「航空界」では、どこの職場でも「安全死守」のセクションであるにもかかわらず、かつて「エアライン自身が直接的に責任を持っていた部署」・・・整備・空港カウンターなどは分社化(子会社化)され、客室乗務員は、契約社員化、機内食調製搭載、貨物手荷物運搬なども子会社・孫会社化されています。こうした枠組みは、エアラインのコストを大きく削減させた効果は出たものの現場での「仕事への誇り・・・モチベーション」を低下させ、客観的には、「安全と快適という『航空運賃で購入した製品』」の品質を低下させている、と言っても過言ではありません。
問題は、こうした事態が航空のみならず他の産業に広がり続けていることにあるような気がいたします。
大学に行かず働こう
-教育熱過熱の韓国、雇用ミスマッチ深刻
2012.9.13 ブルームバーグ :キム・ヘミンさんは韓国の一流大学で成績平均点が最高水準の4.0であることが自慢だ。英語力の評価は満点で、クレジットカード会社サムスン・カードや米コンサルタント会社ATカーニーでインターンシップも経験した。それになのに20社に提出した応募書類は全て不合格だった。「以前なら良い大学を卒業すれば大手10社のうち少なくとも1社への就職が保証されていた。でも、それは大学の学位が実際に何らかの意味を持っていた時代の話だ」。キムさん(25)は8月28日、大手企業への就職のチャンスを高めるために通っている中国語教室に向かう途中、こう語る。「一生懸命勉強したし、全て完璧にこなしてきた。でもそういう人たちが多過ぎる」。韓国では、主要産業で報酬がトップクラスの仕事に就くために高卒者のうち約75%が大学に進学する。そのため、求人を上回る大卒者が大量に生まれている。韓国の大手30社の昨年の大卒者採用数は約26万人。約6万人が就職できず、若年層の7月の失業率は7.3%と、全体の平均の2倍以上の水準に悪化した。
韓国政府が講じている対応策は、数十年間にわたる競争激化と教育への高額な支出で世界首位の学歴を誇るようになった現状からのUターンだ。李明博大統領は多くの高校生に対してこうアドバイスしている。大学に進学せずにまず働こう-。
ソウルにある延世大学のスン・テヨン教授(経済学)は「韓国では教育熱が過熱し、皆が同じように就職するよう社会がこれまで圧力をかけてきた。人々はその代償を払っている」と指摘。「問題になっているのは求人不足ではなく、質の高い雇用の不足と大企業以外の選択肢を考慮しようとしない求職者の柔軟性の欠如だ」との見方を示した。
将来への不安
李大統領は、若年層の失業率が高いのは根深い学歴競争が原因と捉え、すぐには大学に進学せず、「まず働き、後で勉強する」を促す政策を導入した。企業による高卒者雇用を促進するため、韓国政府は2011年9月に雇用者1人当たり最大2000万ウォン(約138万円)の優遇税制措置を開始。10代を対象に職業カウンセリングや就職フェアのサービスを提供し大学進学以外の選択肢の検討を支援している。エンジニアなどとしての採用に直接結び付く職業分野の人材を育成する高校への資金援助も増やした。成果は表れ始めている。銀行業界の高卒者採用数は1-6月に前年同期比で3倍近くに増加した。
キム・イェビンさん(18)は「たくさんの大卒者が仕事を見付けられないと聞き、大学に進学せずまず働くことに決めた」と話す。ただ、高卒であるために「大卒者が大半を占める社会で」将来の可能性が小さくなることを心配している。「いつか大学の学位が必要になるかもしれないが、企業は学歴より勤務経験を評価してほしい」。この政策を成功に導くには、学歴を過度に重視する韓国社会の風潮を是正する必要があるだろう。大学進学を目指す世帯の家庭教育費は昨年、計20兆1000億ウォンに上った。経済団体の金融監督院によると、大学生が学費と生活費を賄うために借り入れた個人ローンの額は6月に342億ウォンに達した。
原題:Skip College Is Top Advice for World-Beating SouthKoreans: Jobs(抜粋)
