運輸安全委員会は、「航空機事故」として調査を開始していると聞きます。原因については、調査の結果を待つ以外ありませんが、私の個人的な率直な感想としては、
- これまでながらく航空界のトラブルを見てきましたが、このケースは、「見たことも聞いたこともない」
- ハードランディングと言っても映像から見ると大きな過剰性は見られない。メインギヤから入ってノーズギヤで受けて衝撃を吸収する。安全運航の基本を全うしていたように見えます。
- ランディング時に台風の影響で強いウインドシアを受けたということが報道を通じて伝えられていますが、春一番であったり、毎年、台風下に、状況を見ながら運航もされており、特筆されるような「乱気流」であったとも思えない。(ただし当局の発表によれば、羽田・成田にアプローチする際に強い気流あるいは乱気流あるいは、ウィンドシアを受けたというリポートが30件ほどあげられているとのこと-NHKニュースより。もしそうであれば、予測できずに成田・羽田にランディングさせた運航側のミス、ということにもなりかねない。気流の乱れによって「機体が変形・破壊された」という事実は少なくとも国内ではなかったのではないか。天候・気象上の問題として、2009年3月このFEDEX機の着陸失敗爆発炎上事故では、「ウインドシア」説が濃厚であったということが想起されるが・・・ランディング時のバランスは、ANA機の場合、無事着陸ということでクリアーしている.
- 参照:「Fedex」着陸失敗炎上!は、「航空への警告」と受け止める・・・。
- 参照:MD-11機材の事故、FEDEXの事故 を振り返りますと
- B‐767は、ジュラルミンでつくられている「ボディーと主翼」。この機材全般に、なんらかの強度不足の側面があるのか?類似の事故例は、これまでなかったのか?経年劣化・金属疲労があった可能性は?
- 基本的に航空事故トラブルは、国交省航空局では、「イレギュラリティー」「重大インシデント」「事故」というカテゴリーに分けられます。人身事故がないという報告の中で、運輸安全委員会が「事故」として扱い、「原因究明」に乗り出していることから見て、「ことの重大さ、深刻さ」が垣間見える。
ということがあげられます。
B-767の機体を総点検どころか、777.778には、こういう危険性はないのか?という検証も注目されるところです。
ANA北京―成田便、着陸時に機体損傷 成田空港
2012年6月20日21時22分
後5時45分、成田空港、斎藤茂洋撮影 20日午後1時23分ごろ、北京発成田行きの全日空956便(ボーイング767―300型、乗員・乗客193人)が成田空港での着陸時、滑走路に激しい勢いで接地し、衝撃で機体前方の上部の表面が幅1メートル前後にわたってゆがんだ。けが人はなかった。 国土交通省は航空事故と認定。運輸安全委員会は同日、調査官3人を派遣。原因調査を始めた。 全日空や国交省の説明によると、同機は通常通り両翼にある主脚から着地後、機体前部にある前脚で接地したとみられる。しかし、前脚が通常より強い勢いで着地したため、衝撃が機体前方の上部に伝わり、一部にゆがみが出た可能性が高いという。 客を降ろした後、機長から「強い着地になった」と聞いた整備担当者が確認すると、ゆがんでいた。国交省によると、機長は全日空に「着陸時に気流の変化があった」と話したという。成田航空地方気象台によると、事故当時は同機にとっては横風に当たる風速約8メートルの南西の風が吹いていた。

機体にしわではなく、機体破損といってもよい。
ハードランディングに右主翼脚と前脚がよくたえた、もし脚が折れていたら、右主翼が地面とせっしょくしていたら。 ぞっとします。