機長2人に業務停止20日=操縦室でデジカメ撮影-国交省

機長2人に業務停止20日=操縦室でデジカメ撮影-国交省

:時事通信
 全日空系とスカイネットアジア航空の機長らが航空法に違反し、離着陸時にデジタルカメラによる撮影をした問題で、国土交通省は21日、両社の機長計2人を航空業務停止20日間の処分にした。 同省航空局によると、全日空グループのエアーニッポンネットワークの米国人機長は2008年12月6日、高知発大阪行き、大阪発大館能代行きの2便の離着陸の際、機外の風景を撮影した。 スカイネットアジア航空のオランダ人機長は07年9月20日、宮崎発羽田行きの便で、同乗していた嘱託社員に依頼して着陸時の撮影をさせた。
 同省はまた、06年11月に同航空の米国籍操縦士の依頼で撮影した日本国籍の副操縦士を航空業務停止10日間とした。米国籍操縦士は同年10月にも自分で撮影したが、退職して国外にいるため、処分していない。(2009/08/21-18:05)

東京湾の尾翼主残骸の再調査を望む!エールフランス捜索は・・・。

24回目の「JAL123便墜落事故」の日がめぐった。慰霊登山という鎮魂の思いを表現することも、ご遺族の年齢を思いはかると段々難しくなってきている。

以下の報道では、エールフランスは、「6月1日の墜落事故を過去最大最悪の事故として位置つけ、期限なしであの大海から探し出す決意を明らかにしています。

墜落原因の再調査のためには、東京湾に沈んでいる「尾翼の主要部分」の発見は最大の手がかりになると航空関係者の間では、いわれています。

徹底した再捜索をするかどうかは、政府・国交省航空局の考え方次第ではないでしょうか。

かたや228人、123便御巣鷹では524名という犠牲者の数でも2倍という規模です。日本の名誉にかけて、再発防止のために、経費を厭わず、追求していただきたいと思います。

■ エール・フランス447便 BEA、ブラック・ボックスの捜索を継続
    Date : 2009/08/01 (Sat)     航空事情より

フランスの航空事故調査当局(BEA)は30日、6月1日にリオデジャネイロからパリ向かう途中の大西洋上で墜落した、エール・フランス447便のブラック・ボックスの捜索活動を継続することを明らかにしている。またBEAは、エアバス社が第三段階の捜索に、1,200万から2,000万ユーロの資金拠出を申し出ていることを明らかにしている。エアバス社は優先するべきは安全であり、事故追から学ぶことができるとしている。

ブラック・ボックスの捜索は7月10日に、墜落から1ヶ月間は音波を発信し続けるとされる、アンダー・ウォーター・ビーコンの発信音を海上から探知する第一段階の作業を終了し、小型潜水艇2隻を使った第二段階に入っている。

エアバス社は447便の事故後、広範囲な飛行データの転送技術を含む、事故を起こした機体からの、飛行記録の回収方法を研究することを明らかにしている。現在のところ、飛行中の民間機から、フライト・データ・レコーダーに記録されるような、広範囲な飛行データを逐次、地上に送信する手立てはない。ACARS(空地デジタル・データ・リンク・システム)が整備に必要なデータを地上に自動送信しているが、与えられた周波数帯は幅が狭く、広範囲なデータは送れない。ブラック・ボックスはエアバス社でもボーイング社でも製造しておらず、また用途が事故調査に限定される為、機体の他の機能とは関連付けられておらず、業界が協力して取り組まなくてはならない課題とされている。

エール・フランスは31日、事故の要因とされている速度センサーに付いて、エアバス社の勧告に従い、A330型、及びA340型の、3つあるセンサーの内2つを、これまでのフランス・タレス社製から米国グッドリッチ社製に交換することを明らかにしている。エアバス社は全ての運航会社に対して予防的な勧告を出しているが、欧州航空安全委員会(EASA)も近く、3つのセンサーの内2つをグッドリッチ社製に交換するよう、法的拘束力のある命令を出すと発表している。

447便の事故は75年のエール・フランス史上、最悪の事故で、乗客・乗員228人が搭乗していたが、これまでに収容された遺体は51人に留まっている。
■ ボーイング社 B787型、初飛行は来年か・主翼繊維層が剥離

「日本航空123便御巣鷹山墜落事故」にあらためて黙祷!

また、あの「暑い衝撃の日」がやってきました。航空史上最悪の犠牲者を出したあの事故。私も同僚・後輩を失いました。犠牲になられた方々、また命をともにされた乗員・乗務員の霊に深く哀悼の意を捧げるものであります。

私は、現役乗務中に「ニューデリー・モスクワ・クアラルンプール」の連続事故を身近に体験し、その上の御巣鷹山です。

過去の事故では、比較的原因は明らかになっていますが、御巣鷹山の場合、「主たる要因は、「隔壁破裂」→「ボーイング社の修理ミス」→「JALがそのミスを見抜けなかった」という安全運輸委員会(元事故調査委員会)の見解がだされたきりです。

この見解には、表に出すか出さないかは別として、当時航空の現場に拘わっていた者の多くは、疑問符を投げかけております。

東京湾に沈んだままとなっている「破壊が起きた垂直尾翼の大半」など現在の科学をもってすれば、発見の可能性も十分にあるのではないでしょうか。

一例を挙げたに過ぎませんが、「ボーイング社の謝罪」で済ませることではない、とおもうのです。

2006年、廃棄寸前だった「御巣鷹山事故の残骸」が日本航空安全研修センター(羽田)に展示されました 「座席の残骸」は、墜落時の衝撃のすごさを物語っています。

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参考サイト

:「沈まぬ太陽」の反響 2000年 の日本航空「機長組合の見解」

深田祐介氏も「沈まぬ太陽」攻撃?・・ある機長より

日本航空の労務政策・・・考察「沈まぬ太陽」            

 

「ハドソン川の奇跡」の記憶も去らぬうちに、「遊覧飛行の危険な実態」

ニューヨークを訪れたことがある方々にとっては、ハドソン川河畔のヘリポートから、「摩天楼を縫うようにして、また自由の女神を眼下に見たり」「華やかなネオンの夜景の谷間を飛ぶ」ヘリコプター遊覧飛行は、きわめて身近なオプショナルツアーであるのではないでしょうか。私が、初めてこの「夜景遊覧ヘリ」を体験したときも、万全の信頼を置いて搭乗したことを、記憶しております。

事故の背景には、NTSBから16回も「安全勧告」を受けていた、ということもあると知って驚きました。

アメリカの航空規制緩和に追随してきた「日本の民間定期航空」の安全にまで及ぶ「規制緩和の数々」を思うと、他人事のようにコメントできないところが残念です。

危険なNY遊覧飛行、安全勧告も“無視”
  8月10日21時57分配信 読売新聞

 【ニューヨーク=吉形祐司】米ニューヨークのハドソン川上空で観光用ヘリコプターと小型飛行機が8日に空中衝突した事故で、米メディアは一斉に観光用ヘリの安全性に疑問を投げかけた。

 ニューヨークを一望できる遊覧飛行は、日本人観光客にも人気が高いが、空の「交通整理」は操縦士まかせだった実態が明るみに出た。

 ニューヨークのマンハッタンにある三つのヘリポートからは、年間計5万7500回ヘリが飛び立ち、上空は過密状態。空中衝突を目撃した露天商のジャハンギル・アラムさん(49)は「週末には空が混雑し、ニアミスもよく見かける」と話す。

 高度1100フィート(約340メートル)以下のハドソン川上空は航空管制下になく、操縦士は無線交信と目視で衝突を回避しているという。

 観光ヘリの売りは、安いものでは料金100ドル(約9700円)程度で、複雑な手続きなしで乗れる手軽さ。だが、AP通信によると、米国家運輸安全委員会(NTSB)は「管理体制が不十分」として2002年以降、安全に関する勧告を16回も行っていた。いずれも実施されていなかった。 .最終更新:8月10日21時57分

ルフトハンザ航空で、“目的地が雨の場合は一部返金”サービス

ルフトハンザ航空が「お天気保険」、雨が降ったら現金支給

(CNN) 
旅行先で雨に降られたら保険金を払います――。ドイツのルフトハンザ航空が、そんな「サンシャイン保険」キャンペーンを発表した。少しでも利用客を増やして業績改善につなげる狙い。対象となるのは8月18日までに9月と10月の便を予約した乗客で、ルフトハンザが運航する36路線すべてに適用する。旅行先で1日5ミリ以上の雨に降られたら、1日あたり20ユーロ(約2700円)の保険金を支払う。限度額は200ユーロ(約2万7000円)。
ルフトハンザが先に発表した決算は、乗客減少などの影響で利益が88%減の4000万ユーロ(約55億円)となり、年内は厳しい状況が続くと予想していた。
欧州ではフランスの旅行代理店2社も、1週間のうち4日以上雨に降られたら旅行代金の1部を払い戻す保険を導入している。

2ヶ月間という限定とはいえ、なかなかの「発想」ですねえ・・・。

ちょっと話は「10年以上前のことですが、カルフォルニアの「パームスプリングス」のかなり有名なカントリークラブ(確かミッションヒルズ・・・)でプレーしたことがあります。8ホールぐらいから土砂降りの雨、9ホールでクラブハウスに上がり、お天気待ちでした。プロショップで「これでプレーを止めたら、9ホール半額返してくれるのかな」とジョークのつもりで聞いたものです。すると「RAIN チェック」というPriceがれっきとしてありまして、本当に「半額」返金されました。 日本では、こういうことがないだけに、その時は、新鮮に驚きました。雨ならお返し、のその姿勢にです。

お話は、ハワイに飛びます。私がまだ20代で乗務を始めたころ、11月から2月ぐらいまでの「雨期」には、旅行者はほとんどおりませんでした。

東京からハワイへ乗務が終わると、ハワイからL.AやSFOへの引き継いでゆく「クルー」に、今日は、「ファーストクラスが何名、エコノミーが何名」と「引継ぎの言葉」を交わしていました。「1の5」とか「2の5」などは、当たり前のようで、ひどいときは、「ニル、ニル」ということも珍しくありませんでした。(ニルとはNILということでNOTHINGということです。)誰も乗っていなくとも、定期便運航は、欠航させないという規律で動いていました。入社したての私は、「これで会社は大丈夫なんだろうか」と随分心配もしたものでした。

このころの機材について言えば、JALは、DC-8ー50シリーズが主力で、ドルの持ち出しも制限されていて限られた人だけが旅行できる時代でした。最近退役した「在来型いわゆるコンベンショナル747型」が、「大量輸送・団体運賃」を加速し、こうした「憧れのハワイ」を「手の届くハワイへ」と劇的に変えてゆきました。

しかし、その一方で、本来「雨期で雨が多い12月~2月」の中にある年末年始は、「芸能人をさきがけ」として、日本人でワイキキが埋まるというような時期もありました。

「数日の滞在の場合は、雨ばかり」ということも十分あり得ることでも、旅行会社は、殆どそんなことはわざわざ言っていなかったように思います。「常夏の国ハワイ」には、今でもそういうことがつきまとっているのではないでしょうか。

ルフトハンザの「お天気保険」は、そういう意味で「誠実さ」を感じてしまいます。