強風下にランディング、風速70m。     危なかったルフトハンザ機、ハンブルグ空港

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~空港がオープンしていたからといって・・・。~

横風を受けながらランディングする時の難しさは、並大抵ではありません。離着陸時にコックピットにシーティングして、かいま見た体験では、あらためてパイロットの技量に脱帽したものです。

下記CNNによれば、3月5日、ルフトハンザ機が、着陸時危なく事故となるところでしたが、幸いにもパイロットのとっさの決断で、スロットル全開でタッチアンドゴーを行い最悪に事態はまぬかれました。

Lufthansa AirbusA320 (LH44) nearly crashes during storm "Emma" while landing at Hamburg Airport. Fortunately no one gets injured. The pilots landed the plane on another  runway.

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~空港の判断で、オープンかクローズが決まる~

~エアラインの判断で「ダイブアウト」か、ランディング続行かが~

離着陸は、まず当該空港がオープンかクローズかの判断をします。その後、各エアラインが更に運航するかどうかを決めます。

●例えば2000年10月31日の台北でシンガポール航空747機が離陸時にランウェーを間違えて、クローズしているところを滑走をはじめて、停めてあったトラックに衝突。甚大な被害を出しました。この当時は風速50mでしたが、台風の余波で強い雨が降っておりました。シンガポール航空を除く全便が欠航のなかで、ただ1機出て行った状況でした。

また、●1977(昭和52)年9月27日のJAL・クアラルンプール事故の際は、この地特有の「ヘビーシャワー」のなか、他のエアラインはシンガポール空港へダイバージョンしているなか、ただ一機、着陸を試みたものでした。

今回の件は、「パイロットの技量」で難を逃れたものの、空港サイドの判断、エアラインの業務指示、などを検証し、無理な着陸を防ぐ措置が講じられねばならないと痛感いたしました。

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~こういう事故も~

    強風下の強行着陸で機体に亀裂、インドネシアの格安航空

ジャカルタ――インドネシアの民間格安航空アダムエアの広報担当は22日、同国第2の都市スラバヤの空港で21日、ジャカルタ発の同社便の米ボーイング社製737─300 型機が強行着陸、中央部の機体に亀裂が入り、尾翼部分が落ち込む被害が出たと述べた。乗客148人は無事だった。負傷者の有無は不明。この影響で同空港が一時閉鎖され、他 便がほかの空港へ代替着陸するなどの混乱が生まれた。強行着陸の原因は不明。当時、豪雨と強風に見舞われていたという。同社広報によると、急ブレーキを掛けた可能性もある。同社はこのトラブルを受け、保有する同型機6機の緊急点検を開始、就航させないことを 決めた。6機は同社の機材の三分の一に当たるという。アダムエアは今年1月1日、スラウェシ島付近で737─400型機が消息を絶ち、乗員 乗客102人が絶望視される事故も起こしている。墜落したとみられている。同島沖合で残がいの一部は見付かっているものの、墜落地点はまだ特定されていない。アダムエアは、インドネシアで近年、続々と生まれた航空会社の一つ。
 
 

One thought on “強風下にランディング、風速70m。     危なかったルフトハンザ機、ハンブルグ空港
  1. ルフトハンザは割と慎重な航空会社という記憶がありますが、横風が強風下の場合は各社それぞれ着陸の可否は規程できまっているはずです。速度が着陸速度近くに落ちると横風の影響で機体は滑走路に対し斜めになると思われます。機長は空港の様子を聞いた時点でダイバージョンを決めるべきであったのではないかと思います。

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