「人間の素晴らしさ」JAL機内で・・。

~機内で救命!AEDと看護師さんとCAと~

航空機の性能がアップし、かつてでは考えられないような旅ができるようになりました。東京/ニューヨーク線のように、アンカレッジ・アラスカやL.A経由で航行していたものが、直行することができるようになり、遙かな地がぐんと手に届く感覚へと変化しました。

一方で、機内という狭い箱に16時間以上も軟禁状態、という新たな問題も併せ持つような環境ともなりました。

機内には、隠れた「ハンディキャップ」を抱えた旅客も搭乗しています。特に狭いエコノミークラスでは、疲労とストレスで「機内で具合が悪くなる」ことも数多く発生しています。

こうした事態に備えて、JALでは2001年から自動体外式除細動器(AED)を機内に搭載していました。

今回のフライトでは「職業倫理を全うされた看護師の方」「応急の手配をした客室乗務員」そして、この「AED」のおかげで、一旦は「心肺停止」状態となった旅客が幸いにも蘇生したという朗報です。

角の立っている「話題」ばかりのなかで、久しぶりに爽やかなニュースです。

とはいうものの、「狭隘なエコノミークラスの座席と前後のスペース」すべてのエアラインで改善して欲しいものです。

毎日新聞 万能川柳 から目についた句をご紹介します。

エコノミークラス置き去りJALとANA 佐倉 繁本千秋さん

機内で心肺停止…AEDで命取り留める JAL国際線で初

 【千葉】ハワイ発成田国際空港行きのJALウェイズ機内で、心肺停止状態になった千葉県内在住の自営業の男性(68)が、乗客の女性看護師(27)や客室乗務員らの連携で命を取り留めた。蘇生には自動体外式除細動器(AED)が使用された。日本航空成田広報室によると、国際線にAEDが導入された01年以降、心肺停止から蘇生したのは初めて。同社は「勇気ある行動に感謝している」と話している。

 男性が搭乗していたのは、11月30日のJALウェイズ71便。太平洋上を航行中の午前7時40分ごろ、食事サービスの開始直後に、男性が「心臓が痛む」と訴えた。男性は心臓に持病があり、同10時ごろに容体が急変、けいれんを起こして意識不明になった。

 このため、医療関係者を探す「ドクターコール」を機内に放送したところ、看護師が名乗り出た。血圧を測ったり、無線を使って医師の指示を仰いで点滴を打つなど、着陸までの4時間半にわたり、医療措置を施した。

 男性は到着後、すぐに成田市内の病院に搬送され、集中治療室で治療を受けた。3日には一般病棟に移るまで回復したという。

 看護師は「成田到着まで4時間もあったので、厳しいと思ったが助かってよかった」と話しているという。同社は看護師に感謝状を贈る。【柳澤一男】

 2007年12月14日 毎日

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