アレーシアナジブ首相が「墜落」を正式発表しました。
メディアでは、まだ、「事件」なのか「事故」なのかで揺れた報道になっている状況です。元機長の評論も人によってはくるくる変えたり、口を濁らせるケースを見かけます。
私は「レーダーから突然消えた」という事態から最悪ではありますが、燃料のあるうちならば「海上着水」燃料がなくなれば「墜落」ということを申しておりました。原因についても「すべての発信を断ち切って」というtころは「不自然さ」がつきまといます。
「客室乗務員と乗客の動向」についてどこも触れない不思議!
「9.11」以前は、コックピットへも許可さえあれば容易に入れましたが現在は乗客は一切入れない!」としていますし、客室乗務員の出入りについても各エアラインごとのルールをつくって厳重にしています。また、コックピットドアもかつては「蹴飛ばせば、開く」程度の強度でしたが、現在はびくともしないように強化されました。
とはいうものの、パイロットが最大の神経を使った離陸後にはCAが出入りし二人のパイロットの好みを聞いたうえで「、コーヒー・紅茶などの飲み物」を届けるのが普通です。
離陸後50分後にレーダーから消えた!という頃は、キャビンでは、「飲み物や食事の機内サービスを展開し始めている」状況です。
乗客のサービスと並行して、客室乗務員は「パイロット」の食事の世話をしなければなりません。一旦乗客のサービスに入ってしまうとパイロットのことまで手が回らなくなるので、事前に機長と副操縦士の食事のチョイスを聞いておく必要があります。念のためですがパイロットの食事は、二人が同じものを決して食べないようにしています。食中毒などで二人が同時に倒れる事を防止するためです。
また、南東アジアでは、積乱雲があちこちに立っているためパイロットは「キャビンサービス中は特に」揺れないようにレーダーと目視でこういう雲をよけながら飛ぶ!という配慮をしています。
客室乗務員が、突然コックピットとの接触ができなくなった場合は、当然何らかの措置を講じると思われます。また、何も動けない時は、「ハイジャッカ―」に拘束されているとき以外にはありません。
「パイロット」と「乗客の数人」がハイジャック?
通信手段も、あらゆる乗客の持ち物(携帯・i-padなど)を動員して通信を図ろうとすると思います。機内には海上着水時に搬出する「ELT・・・エマージェンシーロケイタートランスミッション・・・遭難時に自動的に電波を発信しつづけて位置を知らせる機器」もあり、これを稼働させる・・などなどもあります。
更に、進路変更し比較的低空を飛び始めた時点では当然「乗客」も騒ぎパニックになったであろうとも推測されます。このとき、客室乗務員はどういう動きをしていたのかも不明です。(当該マレーシア370便に機内電話が設置されていたのかどうかも不明ですが通信手段の一つでもあります。)
マレーシア航空は、すべての情報を知っていたのではないか?
フランス・イギリス・中国そしてもちろんアメリカの「衛星」を経ての情報という出し方をマレーシア政府と同航空は小出しに行ってきました。
元日本航空機長杉江弘氏によれば、「ACARS」をパイロットが切断することはない、なぜならパイロットは、コックピット内以外の配線についての知見がない、コックピット内で「OFF」にした場合コックピット内の「計器がダウンし操縦ができなくなる。」7時間飛んでいたということは、切断されてはいなかったとみるべき」と語っていました。(於:3月25日OAの日テレ情報ライブミヤネ屋)
そういうことですと、つまり、マレーシア政府はこの「ACARS」から30分おきに発される電波で航空機の動きを知っていたことになります。
「ACARS」を使った場合は、航空機のエンジンやシステムがどういう状況にあるかという情報を30分おきに自動的に電波発信しているうえ、航空会社とキーボードで通信できます。
「パイロットを通しての何らかの要求」に対して「対応しない」、あるいは「対応できない」という状況が長時間続き、燃料切れまで続いたという可能性が高くなります。
こういう状況ですと、『客室乗務員の動き」「トランスポンダー」のOFFなどにも説明がつきます。
いずれにしても、乗客乗員のご家族、捜索に協力した国々に対して、マレーシア政府は責任ある「事実開示」を行い、「ブラックボックス」回収への段取りを早期に示すべきと思います。
ちなみに、外国通信が「火事であった」という推定報道もありましたが、コックピットや客室であっても通信もできずに墜落などあり得ません。また、爆発であれば、その折の「熱」を衛星が感知するに違いないのでこれも除外されるべきでしょう。
ACARS:エーカーズ(ACARS:automatic communications addressing and reporting sysytem):
空地デジタル・データ・リンク・システムとして,必要な運航情報をARINCの通信網を介して航空機側から地上へ,または地上から航空機側へ自動的に提供するシステム。出発・到着時刻や出発地・目的地,便名,搭載燃料などのデータはデータリンクの無線通信系を介して地上のACARS無線局に送信される。このデータは無線局から中央の処理装置に伝送され,電文型式にフォーマット変換された通報は,ARINCの電子式蓄積交換装置を介して各航空会社のコンピューター・システムへ直接伝送される。データ通信の内容としては,上述のほか最新の気象情報やフライトプランデータの送付,航空機の故障情報などの送付が可能であり,航空機側にも機上プリンターなどが設置されている。現在,欧米の航空会社ではVHF-ACARSが実用に供されており,衛星を利用した空地データ通信もすでに実用化されている。(航空実用事典 より引用)
関係報道:
マレーシア機、インド洋に「墜落」=家族に「生存者なし」と伝達―豪軍が漂流物発見 時事通信 3月24日(月)23時44分配信
さきほどのコメントデ、わたしがマレーシア航空をタイ航空と間違えたことお詫びします。