成田空港の雪対策は?

第一ターミナルが主役の時代でしたから、15年以上前になるかもしれませんが、やはり、関東に降った「大雪」で成田空港の離発着がずたずたになったときがありました。

昨年、3月にはやはり「雪」で首都圏、特に羽田空港は大丈夫か?ということで、以下のコメントを致しました。

成田についていいますと、こうした大雪は、1年に一度あるかないかということで、「雪に弱い空港」の姿を依然としてさらしているような気が致します。地球温暖化の気象は、現在のロシア・モスクワでの異常寒波や日本での大寒波も呼んでいるようです。今後のことを考えますと、日本の表玄関「成田空港」の「雪対策」についても、充分配慮することが必要になってきているようです。 

 

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            首都圏空港の雪対策は大丈夫?

3月4日未明から関東甲信越にとっては、今年一番といわれる「春の雪」が舞いました。
”首都圏の交通機関は、雪に弱い”といわれています。
首都圏空港の雪対策は大丈夫?という点で、フジテレビの”めざましTV”からも、取材があり、以下のようなコメントを述べました。

~空港の雪対策って?~

まず、雪に対する空港の構えとしては、二つあります。ひとつは、滑走路(ランウェー)です。除雪をいかに迅速に行うかが焦点になります。除雪車は、道路などで使用されているものちがって、「大型」かつ「高速処理」というスペックの高い物が使われています。また配備されている除雪車の数は、冬季雪国の「新千歳空港」の83台とはくらべものにはなりませんが、「羽田空港」には、18台が配備されています。(国土交通省航空局飛行場部建設課調べ)

二つ目は、航空機の運航への備えについてです。航空機は、翼が凍ってしまいますとフラップ、エルロン、ラダーなどの機能が死んでしまいます。そこで、離陸を前にして、翼についた雪を吹き飛ばす作業が必要です。(ディ・アイシング)そして吹き飛ばした後にまた雪が積もって結氷しないように、アンティ・アイシング の処置を行います。エチレングリュールというどろどろの液体を表面に塗る作業です。

~首都「羽田空港」は?~

こうした作業に必要な「作業車=ディ・アイシングカー」の数は、どのくらい配備されているかによって、雪による遅延を最小限に抑えられるかが決まるといっても過言ではないでしょう。
こうした車は、航空会社が所有しています。、日本の二大エアライングループの合計で、
羽田空港は、30台以上が配置されているようです。あの「新千歳空港」でも15台程度のようですから、発着便数の違いがあるとはいえ、さすがに「首都の空港」にふさわしい装備と言えるでしょう。

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