私もこれには、”こころ”をくすぐられました。
34,5年前はじめて、オーロラを見たとき、北廻りヨーロッパ線アンカレッジからヨーロッパへ向かうとき、キャビンはどこを見ても、そろそろフライトタイムの長さが効きはじめ、ぐっすりと快適な眠りについている人ばかり、窓のシェイドをそっと開けて外をのぞけば、それこそ満天に星が輝く空がひろがっています。時速900キロで飛んでいるはずなのに、この瞬間は、時間がとまっているような気配を覚えるから不思議です。

そのとき、静寂をやぶるようにコックピットからのコールがなりました。
「右手下に、オーロラが見える。綺麗だ。今日は、白いね。起きているお客さんには、教えてあげて!」
いつまでも、遠ざかるような、近づいているような、距離感のできない、不思議な空間に大きくて白い、カーテンが揺れながら踊っています。
その後、あふれるフライトの中で、オーロラを幾度となく、とらえました。
ブルー、グリ-ンだけでなく、軽く白が混ざったり、それは、さまざまに踊っていました。
しかし、この「妖艶不思議な」ものへの感触は、はじめて会ったその感動に勝るものなく、私の頭の中に永遠のフォルダーとなって、残存しています。
