成田空港でも「LCC」対応!着陸料割引など・・・。

LCC問題では、「着陸料」や「発着枠」がLCCエアラインのコスト上のネックになっています。一方、「成田」に関わらず「羽田」空港測は、発着を拡大したといっても利便性の劣る時間帯については、「着陸料を割引しても就航を促したい」という方針があります。

LCC専用ターミナルの建設は、こうした中で緊急に建設されてゆくものと思います。

成田、着陸料割引を検討 LCC念頭、就航誘致 関空は新規無料延長

朝日新聞.9月17日

 成田空港を運営する成田国際空港会社は16日、新規就航向けの着陸料を割り引く優遇策を検討していることを明らかにした。関西国際空港会社も、来春までの予定だった新規就航の着陸料を無料にするサービスを延長する方針。アジアの格安航空会社(LCC)を中心に路線網を拡充し、アジアの拠点(ハブ)空港として競争力を高める狙いだ。

 (澄川卓也、加藤裕則)

 成田の森中小三郎社長が16日の定例会見で明らかにした。世界金融危機で業績が落ち込んだ航空会社の負担を軽くするため、昨年11月に導入した着陸料の一律約7%引き下げが来年3月末で期限切れになるのも踏まえ、優遇策を導入する。

 優遇策は、航空会社が新規就航したり、既に乗り入れている会社が新規路線を開設したりする場合を対象として想定している。そのうえで、現在は発着が少ない時間帯なら着陸料を上乗せで割り引いたり、短時間の駐機であれば現在より安くしたりすることも検討している。

 成田は来年度以降、地元の了解を前提に、発着枠を現在の年22万回から年30万回に増やす。航空会社にとって使い勝手の悪い時間帯は、発着枠に余裕がでるため、航空会社の負担を減らして、就航を促し発着枠を有効に使う。

 優遇策は航空会社全体に適用されるが、成田が念頭に置くのはアジアのLCCだ。短時間の場合の駐機料割引は、駐機時間を短くして運航頻度を高めてコストを減らすLCCのビジネスモデルにも合う。検討中のLCC専用ターミナルについても「候補地を(敷地内の)3~4カ所に絞って検討している」(森中社長)といい、来月にも正式に建設を決める。

 一方、関西空港は昨年秋に導入した優遇策によって、アジアの航空会社の乗り入れが増えた効果があり、来年度以降の延長方針を決めた。全日本空輸が日本の航空会社で初となるLCCを関空を拠点に来年度から運航することも、優遇策延長につながった。

 相次いで優遇策を打ち出す成田、関空に共通するのは、急成長する韓国・仁川空港などアジアのライバルに対する危機感だ。10月末には羽田に国際定期便が就航し、国内空港同士の競争も激化する。成田、関西両空港の着陸料は国際的に割高で、仁川の2倍以上。航空自由化が進むなか、航空会社が就航しやすい空港にできるかどうかが、競争力を高めるカギになる。

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