ANAの「LCC会社設立」報道に乗って、なんでも「格安運賃」「格安航空」礼賛の傾向で報道は扱っています。
アメリカの危機を受けて、日本の経済悪化、失業者、正規雇用者の激減、円高、株安、国民全体が貧乏になっているのが実状です。
そこに生まれた「LCC」と言う朗報ですから、飛びつきたくなるのは、もっともです。しかし、立ち止まって考える必要があります。
本来、日本の航空運賃が高い原因は、「公租公課」=着陸料という名の税金、そして航空機燃料税と言う存在があることが主要な要因です。
正規運賃は少しも下がらず、一部の条件の合った「割引」で、安くなったような錯覚を受けているに過ぎません。
誰にも平等に「リーゾナブル」な運賃体系を提供すべきであることが、本来の姿です。
飛行機は、、線路も道路もないところを刻々と変化する天候の中、1000キロのスピードで飛ぶのです。電車・自動車より人身事故の回数は少なくとも、一度墜落や重大事故を起こせば、一瞬にして数百人の人名が奪われるのです。
手厚い「安全の構え」つまり「経費」をかけて当然なのです。
こうした「最低限の安全」へのチェックを「後ろに隠して」、「安い」と言うことだけに着目して国をあげて、礼賛する風潮は、軽すぎるのではないでしょうか。
テレビなどでは、ヨーロッパやアメリカでは、それぞれの地形や、歴史から、LCCは、合理的な姿で発展している側面もありますが、テレビ報道などでは、アジアのLCC状況と何の区別もなく、説明されているようです。
南アジアのLCC発展の歴史は、マレーシア・インドネシア・シンガポールなど島が点在する地形で、経済発展とともに、多少安全に心配があっても船よりも早く「安い」ことが必須条件のもとで、発展してきました。
もう10余年もの歴史を持っています。その間に、インドネシアのアダムス航空やオリエントタイ航空の子会社、ワンツウゴー航空などの墜落事故はじめ、多くのトラブルが出ています。
事故原因の究明もされたと言う話も報告されていない状況です。超近距離の足としてアジアにはアジアの発展の様相があります。
また、日本には、高速道路や新幹線などとバランスを取った「総合的な交通政策」が必要なところなのに、無定見に作られた98もの地方空港、日米の軍事空域をすり抜けるように飛ばねばならない列島の上空、「羽田や成田の基幹空港としての装備」など日本特有のお家事情もあります。
こうした日本固有の事情を良く考えて、そのなかで日本の「LCC」とはどうあるべきか、を考えてゆく必要があるのではないでしょうか。
ちなみに、国内のLCC代表格としての「スカイマーク」は、営業的には、黒字を出して「良い経営」と言われていますが、安全面では、国交省から「事業改善命令」を受けたまま、抜本的な手直しをしたと言うことは聞いていません。重大事故を起こせば、会社の存立も危うくなる状況といわれている面もあります。
8月26日付 日刊ゲンダイ紙 「有森氏」より。




JALはLCCへの参入をあきらめた方が良さそうですね、
事故を起こしたときにJAL(株主)として責任を取れる余裕が無いはず
安全というものが消費者から分かりにくいのでどのようにするか考えどころでしょうね。
安くて、早くて、近ければ、何だって良いじゃないですか。
高くて、遅くて、遠い正規よりも、ずっと安全快適です。
それこそ都心に近い、羽田空港がLCC専用になれば
それに越した事は無いです。
ydさんへ
>安くて、早くて、近ければ、何だって良いじゃないですか。
それで危険だったら駄目じゃないかい?
LCCが、実際に安全を軽視して運行しているという根拠が無いと、説得力が無い気がします。
整備を大手に比べて怠っているとか、安全に関する教育がされていないとか、そういった事実は実際にあるものでしょうか。
安い=危険っていうのは、あまりにも短絡的な気がします。
せめて、コスト削減の内訳と、安全性確保をどのように行っているのかについての情報が欲しいですね。
通りすがり 様
ご意見ありがとうございます。
LCCといってもアジア・アメリカ・ヨーロッパでは、その特徴も傾向もことなりますが、経営者がどのように弁明しようと「安全への経費」を圧縮していることだけは、確実です。そうでなければ、「法外な格安運賃」などマジックのように現出することはできないと考えます。
ご指摘の点について、更なるリサーチを深めたいと思います。また、ご指摘を頂ければ幸いです。