「誤報・・・???」これでは、日本の防衛は馬鹿にされてしまうのでは?

~大丈夫!と言っても「心配」で落ち着かない、のが庶民感情~

北朝鮮の「飛翔物発射」の誤報は、官邸発であるだけに日本中を駆け巡ったことと思います。間違いはある、と言っても、こんな「防衛」では、不安がよぎると同時に、世界からは危機管理の希薄さに「呆れられる」と落ち込むものです。

航空は、順調に飛んでいます。

北朝鮮:「衛星発射」通告 「ミサイル」かたずのむ関係者 省庁、厳戒態勢


北朝鮮が長距離弾道ミサイルとみられる「人工衛星打ち上げ用ロケット」を発射すると予告した初日の4日、防衛省をはじめとした関係省庁や地元などは休日の土曜日にもかかわらず、緊迫した雰囲気に包まれた。午前10時過ぎ、朝鮮中央通信が「すぐに発射」と発表し、待機する人たちはかたずをのんで北西の空を見守った。一方で、政府が正午過ぎに「発射」と誤った情報を流し、秋田県などでは一時騒然とするなど混乱もみられた。

 ■防衛省

 「すぐに発射」と朝鮮中央通信が伝えた後の午前10時過ぎ、防衛省には浜田靖一防衛相が登庁したほか増田好平事務次官や折木良一統合幕僚長ら主要幹部が全員登庁した。敷地内の北東側グラウンドには、航空自衛隊習志野分屯基地(千葉県)から移動してきた地上配備型迎撃ミサイル(PAC3)の発射装置2機が北西の空をにらんだ。一昨日にミサイルへの液体燃料注入が報じられると、夜には周辺が全面立ち入り禁止となった。

 午後0時16分、「発射情報」がエムネットを通じて伝わり、防衛省10階に集まった記者団は一時、騒然となったが、5分後に誤りだったと訂正された。誤報の理由を問われた同省担当者は「(最も早く発射を探知する)米軍側の間違いではなく、日本側の問題のようだ。どこでミスが生じたか確認している」と話した。

 同省では、浜田防衛相からの破壊措置命令発令後、折木統合幕僚長が(1)海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を持つ海自イージス艦部隊(2)PAC3を持つ空自高射部隊(3)レーダーなどを運用する同警戒管制部隊--で主に構成する「BMD(弾道ミサイル防衛)統合任務部隊」を初編成。発射情報は、米軍の早期警戒衛星などが察知して、発射場所や着弾地点などの情報を2分程度で解析し、防衛省地下の中央指揮所に到達するのに3分。

 制服組幹部は「不祥事ばかりで注目されることが多かったが、今回は本来任務。(迎撃は)万一の場合とはいえ、失敗が許されないと思うと身震いがする」と気を引き締めていた。【本多健】

 ■国交省

 国土交通省では、テレビで発射が報じられると「おっ」という声が上がった。しかし、約5分後に誤った情報と分かると、すぐに通常の業務に戻り、混乱などはなかった。

 同省ではこの日朝から航空局や海事局、海上保安庁の幹部や職員が朝から出勤、態勢を取った。

 海保は秋田県沖と太平洋側の2カ所を危険区域とする航行警報、航空局はその上空で航空機に注意を求める航空情報(ノータム)を出している。第9管区海上保安本部(新潟)はパトロールを強化し、巡視船が秋田県沖の危険区域付近で警戒に当たった。新潟や羽田の各航空基地でも、航空機が待機した。

 また、日本航空や全日空、外国航空会社はハワイ、欧州路線の一部の飛行ルートを変更した。【平井桂月】

 ■在日団体

 東京都千代田区にある在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の中央本部前は、警視庁の警察官や機動隊の車両が出動し、約300メートルにわたり交通規制が行われるなど厳重な警備態勢が敷かれた。午前10時過ぎには街宣車数台が集まり「ミサイルを撃つなら食糧を買え」などと声を上げた。朝鮮総連は「国家の事業について我々が特にコメントを出す予定はない」としている。

 一方、在日本大韓民国民団(民団)では幹部数人が東京都港区の中央本部で待機した。民団は2日、朝鮮総連に自制を呼びかけるよう求めた要望書を送っており、発射に伴い抗議行動を起こす方針。広報担当者は「発射後、在日同胞の生活への悪影響や、日本人との間での無用なあつれきが生まれなければいいが」と話した。

 ■水産庁

 東京・霞が関の水産庁には、漁船管理を担当する管理課などの職員約10人が午前9時に集まり、北朝鮮が「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイルの発射に備えた。

 「ミサイル発射の模様」という情報が午後0時16分、首相官邸から電話などで伝えられ、全国各地の漁業無線局や漁業関係団体、都道府県の水産担当課に注意喚起のファクスを一斉送信する直前に「誤探知」と判明。職員は情報の確認に追われた。

 同庁や漁協関係者によると、3日正午現在、日本海や太平洋の危険区域やその周辺で操業している漁船はない。【奥山智己】

 ■沖縄米軍

 発射間近との情報を受け、米空軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)からは4日早朝、ミサイルの探知・追尾能力を持つ電子偵察機「RC135Sコブラボール」2機が離陸した。

 コブラボールは米軍全体で3機しかなく、うち2機が北朝鮮のミサイル発射を警戒して待機していた。1機は午前5時55分に太平洋上へ、もう1機は同7時50分に日本海上に向かった。【反田昌平】

 ◇「誤報」にバタバタ 緊張の秋田、防災無線2回流れる
 秋田県の複数の自治体で4日、ミサイル発射の誤った情報が2度、防災無線で流れた。八峰町で午前10時55分と午後0時18分、全世帯約3000戸に設置された防災行政無線の受信機を通じて「北朝鮮からミサイルが発射されました。テレビなどの情報に注意してください」と呼びかけ、能代市二ツ井地区でも防災無線で流された。県によると午前中の情報は7自治体が流した。いずれも間もなく「誤報でした」と知らせた。

 県災害対策本部によると、午前中の情報は10時50分ごろ、防衛省から発射の未確認情報が本部の自衛隊関係者に入り、各市町村や県の施設など166カ所に「発射された」とメールで通知。午前11時10分ごろになって誤りと伝えた。

 岩手県庁では午前8時すぎ、情報連絡室に担当職員5人が出勤、あわただしくエムネットの確認など、準備に追われた。9時からは自衛隊、消防庁、県警など関係機関の連絡員とミサイル落下時の対応を協議。落下現場の被害確認にあたるヘリコプターの運用や、人員の動かし方など具体的なシミュレーションを行うなど非常事態に備えた。

 達増拓也知事は行事出席で不在だったが、職員が折に触れ電話で状況を知らせた。【岸本桂司】

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