LCCの飛来、成田22万回・羽田40万回離発着まで・・・過密する日本の空に!さて、航空路は?管制の体制は?

~東京航空交通管制部を訪ねて~

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エアアジアXをはじめとしてアジアの格安航空の日本上陸の動きが、報道されています。こうした動きは、2010年3月の成田空港滑走路北伸に伴う「発着枠」2万回増、羽田空港「D」滑走路完成(4本目)で40万回へという増加、を見込んでの話です。

さて、これまで、日本の空域のなかでは、「民間航空機の航空路」は自衛隊や米軍の軍事的な空域の間を縫うように飛んでいる実態があります。

Pix_153_5    離発着の格段の増加によっても心配なく「空の交通整理という役割を担った」航空管制という分野では「空の安全」が守られるのだろうかという視点も大切です。

エアラインの運航を支える「パイロット・客室乗務員・整備・ディスパッチャー」とともにこうした「過密な日本の空」をどうにか支えている「管制システム」「管制官の現場実態」についても良く理解しておくことが大変重要と「東京航空交通管制部」を訪ねました。

~過密を緩和する方向に!米軍横田エリア一部削減・・・・・~

ニアミス事故・トラブルが生じ易い「超過密」な関東南セクターは有名ですが、横田基地周辺の「空域の高さ制限」が緩和されることで「管制上」は、だいぶん「民間航空のスペース」が戻ってきています。具体的には、「羽田出発機」が「米軍横田管制」を経て「東京管制」へと渡されていたものが、空港管制から東京管制へと直接バトンタッチされるなどよりシンプルな道が築かれるようになりました。(2008年9月25日より) 

 日本上空の空がもっと「民間航空」に向けて解放される未来を願うものです。

~管制機器の革新も~

Arc261fp_20081012_180624_2 機材革新という点では、「レーダー画面」を中心にした「管制卓」IECSが2009年11月に運用開始されます。(現在改修中)これは、レーダー席をアシストするセクションのデジタル化などにより管制官の効率をあげています。人員面では、1レーダーあたりの4名が3名になります。

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(下の画像は、シュミレーターです。)

B747ー400、B-767などの機材から導入されたコックピット2名化(計器のコンピューター化をすることでフライトエンジニアをなくして機長・副操縦士というパイロットだけにした)では、「現場では、3名の安全性」ということもいまだに言われていることもあり、導入後の検証も大事な点と感じました。

~現場の緊迫感~

私が30年間乗務して、時折コックピットで聞いてきた「管制」とのやりとりをまじかに聞いたことで、感慨が深いものがありました。コックピット内では、パイロット側から連絡することだけが聞こえます。あくまで「管制」との1対1です。しかし、管制官は、「とうきょうコントロール」ではじまり、少なくとも十数機と平行してコンタクトしている現実です。常に、次から次に飛行してくる「航空機」の距離と高度と方向を瞬間的に頭に入れて、すっきりと「整列」させています。大変な「職人芸」であることをリアルに体感しました。

一人前に「管制」できるまでには、やはり数年(数年ではできないでしょうね)の経験が必要とのことでしたが、「緊張を一定期間持続できる」「集中力」「センス」を合わせ持たなければ、出来る仕事ではない、と思えました。その「緊張感」は、「命がけで乗務するパイロット・乗員」と共有するものだという実感です。

ちなみに「この緊張タイム」は「45分間」で交代だそうです。確かにそれ以上は持たないでしょう。かつては、管制官を養成する「航空保安大学校」は「羽田」にありましたが、現在は「関西」に移転しています。

若者は、どうしても華やかなパイロットやCAに憧れる傾向にありますが、「航空の安全を守る」上で重要な「管制官」にも、どしどし優秀な人材が集まってくれることを願うものです。あの職人芸と充実感には、私も憧れてしまいました。ただし、「厳しい仕事」の割には、「公務員」という枠の中でその手当は、あまり恵まれているとは言えません。

国際的にも厳しい環境におかれている日本、「絶対安全」を求められる日本の空域、そういう将来を見た場合、今後のこの点は、もっと「光」を当てて、対応すべきであると深く感じました。

またこれまでの「ニアミス」のトラブルや事故では、パイロットや管制官の個人的なミスを刑事的に追及していますが、「再発を防ぐ原因解明」という視点では、間違った方向性と思えます。

「安全を守る上で適正な人員配置がされているか」、「教育訓練は十分か」、など組織としてのあり方を不断にチェックすることが重要だと思います。(日本の事故調査委員会のあり方にも触れることですが、アメリカではNTSBという政府とは独立した組織が原因を究明し権限も付託されています)

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羽田・成田の空域が米軍と自衛隊に囲まれている状況がわかります

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