イージス艦も千歳管制問題も!事実があがるまでに時間がかかりすぎるのでは・・。

イージス艦と漁船の衝突には、空においても他人事とは思えません。空域と海域の差こそあれ、ANAと自衛隊機の空中衝突事故である「雫石事故」を想起してしまいます。

千歳空港での無許可滑走事件では、「訓練生」という問題がでてきました。事件発生直後からこういう事実をなぜ、あきらかにしなかったのか、という点がなにかしっくり来ません。

以下は、毎日新聞報道ですが、朝と夕方での動きです。

新千歳空港の無許可滑走:訓練生が交信担当 副操縦士席の復唱忘れ、機長見逃す

 北海道千歳市の新千歳空港で日本航空(JAL)502便(乗員乗客446人)が管制の許可なく離陸滑走したトラブルで、管制との無線交信を担当していた副操縦士は訓練生(27)だったことが分かった。訓練生は操縦に必要な国家資格を取得済みで、JAL広報部は「社内ライセンスを取るOJT(職場内訓練)の一環で、法的に問題はない」と説明している。 JAL広報部によると、訓練生の飛行時間は340時間。502便のコックピット内では副操縦士の席に訓練生が座り、後部の補助席にもう1人の副操縦士(32)がいた。

 訓練生は管制官の指示を「すぐ離陸せよ」と聞き間違え、復唱せずに「了解」と答えていた。無線の交信内容は機長(58)と後部座席の副操縦士も聞いていたが、マニュアルで求められている復唱を訓練生が怠ったことを2人とも見逃していた。【久野華代】

毎日新聞 2008年2月19日 東京夕刊

新千歳空港の無許可滑走:「すぐ離陸」思い込む 交信記録「~見込み」聞き落とし
 新千歳空港で日本航空(JAL)502便(乗員乗客446人)が管制の許可なく離陸滑走を開始したトラブルで、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会が回収した同機のボイスレコーダーに、管制から「Expect Immediately Take Off(間もなく離陸できる見込み)」との指示が記録されていたことが分かった。機長が指示のうち「Expect(~の見込み)」の部分を聞き落とした上、副操縦士が指示内容の復唱を怠ったことがトラブルにつながったとみられる。 ボイスレコーダーには、冒頭の「Expect」がはっきりと残っており、502便の機長はその部分を聞き逃し、「Immediately Take Off(すぐに離陸せよ)」だけを聞き取り、「Roger(了解)」と返答して離陸滑走を始めたらしい。 JALは05年1月に新千歳空港で起きた同様のトラブルを受け、滑走路進入時は、管制からの指示を副操縦士が復唱し、機長が指示に疑問を感じた場合、副操縦士が管制に指示内容を確認する内容のマニュアルの見直しを行っている。 JAL広報室は、「当時のコックピット内の状況は、詳しく事故調が調べると思うので協力していきたい」と話している。【久野華代】

 ◇管制官の指示、復唱徹底通達--JAL

 日本航空(JAL)は18日付で、管制官からの指示の復唱徹底などを柱とした通達を、全パイロットに出した。管制指示の復唱徹底▽機長と副操縦士の間で管制指示の再確認▽指示内容に疑問がある場合にはちゅうちょなく進言する--などが盛り込まれた。

毎日新聞 2008年2月19日 北海道朝刊

3 thoughts on “イージス艦も千歳管制問題も!事実があがるまでに時間がかかりすぎるのでは・・。
  1. JALの場合二人の機長と副操縦士を合せると3名の操縦士が乗っていたことになる。査察機長であれば間違えなく復唱の指示と離陸のスロットルを絞らせたとおもうが、今回全員「慣れの怖さを忘れていた」とおもわれる。思い込みの怖さである。不思議なのは離陸用滑走路に、着陸機がまだいるのは目視できたはずである。しかしそのうえをこえていけるとおもったのだとおもうほかかんがえられない。

  2. 先ほどのコメント訂正。
    滑走路の視界は目視できなかったようです。視界500メートルとありました。その際レーダーでの確認はできないものでしょうか? 500メートルの視界はJALの基準はみたしているのですか?

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