再び、映画「沈まぬ太陽」について・・・。

最近の公共交通機関の問題として、JR北海道の脱線事故・火災事故が頻発し、何百か所にもわたる「レールの歪み」・・保線不備が明らかになりました。更に、驚いたのは、「危険!」という現場からの報告にも、これを散々放置しておいて、メディアや安全運輸委員会に指摘されると、数日で補修できてしまった(報告が本当ならばですが・・)ということです。

なんという杜撰さ!でしょう。ここでいえば、「現場」というのは、本来、労働組合を指していると考えて良いのではないかと思いますが・・・しかし。

国鉄を解体して民営化した時点で、新幹線などのドル箱路線を持たず、ひたすら「国民の足」としての使命を果たすことを方向つけられたJR北海道は、路線の売り上げだけで黒字になることは誰も予測していませんでした。

こういう中で、「人員を半分に」「その対象は、安全に対してものを言う労働組合員から解雇する、辞めざるを得なくする」という手法がとられてきました。

「杜撰、危険な経営政策に対しても、何も言わない、行動しない名ばかりの現場=労働組合」という背景が長く続いてきたと聞いています。

まさに、航空でいえば、「破たんした航空の状況」と相似形です。

陸上・海上・航空を問わず、「公共の交通機関の経営は、どうあるべきか!」「安全性を低下させる背景はどこにあるか!」などの視点は、緊急に必要となっているような気がいたします。

ここにも再度「沈まぬ太陽」を見直していただくポイントがあるのではないでしょうか。

背表紙2 B4判

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