航空機の耐空性を認可するアメリカFAA(運輸安全委員会)は、ボーイングからのバッテリー改善申請を受けて、運航再開へ踏み切る模様です。
ボーイング社あるいは、ユーザーであるJAL・ANAにとっても、「発火したバッテリーだけでなく」「JAL便で起きた燃料漏れの原因、また操縦席にも燃料漏れが認識できなかった原因」なども逐一「公開」すべきなのではないでしょうか。
このままでは、不安を残したままと感じるのは私だけでしょうか?
B787運航再開、国交省が週内承認へ
2013.4.23 11:36 サンケイ
新鋭旅客機ボーイング787のバッテリー発煙トラブルで、米連邦航空局(F AA)が新型バッテリーを承認し運航再開を事実上許可したことを受け、太田昭宏国土交通相は23日の記者会見で、全日空と日航の運航再開について、国交省 が週内にも正式に認める見通しだと明らかにした。同省は、米運輸安全委員会の公聴会(現地時間23、24日)の結果を確認するとしており、正式承認は25日以降の週後半とみられる。機体改修などが必要 なため、乗客を乗せた商業運航再開は6月以降の見通し。
FAAは19日(現地時間)、耐熱性を向上させるなどした米ボーイング社のバッテリー改善策を承認。週内に「耐空性改善命令(AD)」を発行して米国の 航空会社に運航再開を認める方針だ。太田国交相は23日、国交省が国内2社の 再開を認める時期も「基本的に同じだ」と述べた。
B787運航再開めぐり米で神経戦 業界VS当局 思惑が交錯
産経新聞 3月30日(土)7時55分配信
■前のめりのボーイング 航空会社「繁忙期前に」
【ワシントン=柿内公輔】米航空機大手ボーイングが787型機の運航再開を めぐり、当局と神経戦を展開している。早期再開へ前のめりなボーイングに対し、バッテリー問題の調査を続けている米運輸安全委員会(NTSB)は「勇み足だ」と牽制(けんせい)。航空業界を交えた思惑が交錯し、情勢は混沌(こんとん)としている。
ボーイングのマクナーニ最高経営責任者(CEO)は28日、ワシントン市内 の航空業界の会合で、B787の運航停止は「不満がたまる経験だ」と指摘。B 787が最新鋭機である点を強調した上で、「比較的早いうちに」運航再開でき るとの見通しを示した。
ボーイングは15日に日米で開いた記者会見でも、改良したバッテリーの検査は2週間程度で終了するとの見通しを表明。25日にはそのバッテリーを搭載し たB787の試験飛行を行い、4月にも運航再開が可能との見立てを示している。 だが、バッテリー発火問題の原因究明を行っているNTSBはボーイングに書 簡を送り、「調査が進行中なのに独自の分析を示した」と批判。そもそも会見内容の一部について「通告がなかった」と、当局軽視の姿勢に不快感を示す。
ロイター通信によると、運航再開を審査する米連邦航空局(FAA)は、B7
87について緊急時の飛行時間の制限を検討中だという。そうなれば仮に運航を再開しても長距離路線の復旧は遅れ、長い航続距離が自慢のB787に打撃となる。マクナーニ氏は「改良したバッテリーで問題は解決できる。当局との連携も緊 密だ」と強調するが、バッテリー発火の原因究明は難航したまま。運航再開に突き進むボーイングと試験飛行を許可したFAAに対する疑問の声も広がる中、「当局も世論を気にかけ始めた」(米航空業界関係者)との見方もある。 一方で、4月にB787の運航が再開されても、「営業路線への本格投入は6月以降」というのが大半の航空アナリストの見方だ。航空各社の間では、夏の繁忙期の前にB787のカムバックを望む声が強い。皮肉にも世界的な不景気と需要減に直面する航空業界の苦境が、ボーイングを強気にさせている。
ボーイングは28日、運航トラブルが直撃した1~3月期の決算を4月24日 に発表すると明らかにした。市場が注目する決算発表までに運航再開にこぎ着け る自信の表れとの見方もある。運航再開へスロットルを踏み込むボーイングや航空業界と、市場の反応に神経 をとがらせる当局との綱引きが続きそうだ。
■米ボーイング787型機の運航トラブルをめぐる動き
1月 7日 米ボストン空港で日航機の補助動力装置から発火
8日 米ボストン空港で日航機から燃料漏れ
16日 全日空機が機内で発煙、高松空港に緊急着陸
米連邦航空局がB787の運航停止を命令
17日 日本の国土交通省がB787の運航停止を命令
2月22日 ボーイングがバッテリー問題の改善策を当局に提示
3月 7日 米運輸安全委員会が日航機のトラブル原因について
「結論はまだ出ていない」とする中間報告を発表
25日 ボーイングがB787の試験飛行を実施
