JAL 黒字達成へ。しかし・・・。

~年度末は30億の黒字へ~

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JR東日本、東急電鉄など保有株の売却をはじめとした資産の売却や「国に代わって厚生年金基金の一部運用代行のとりやめ」などの方策で、JAL日本航空は、年度末はかろうじて黒字決算が出来る見通しとなったようです。すべてを見直すという点では、相当な苦労を重ねている様子が伺え、「健全経営」への道ということであれば、利用者にとっても歓迎すべきニュースといえます。

ただし、営業上の利益については、マイナスですから、「信頼回復で搭乗者増」にはまだまだという感が否めません。

心配なのは、こうした経営工夫に連動して「飛行機を運航する現場」に「コスト削減」がギリギリと行われていることです。「安全への信頼」にほころびが生じたことから利用者離れが起きた訳ですから、本来「安全」にかける経費は、従来より手厚くしてしかるべきですが、「現場」からは、「これで大丈夫なのだろうか?」という声も聞こえてきます。

辻褄を合わせるような「黒字化」を急ぐことより、これまで「緩められてきた」「安全への縛り」を着々と固めて行くことが最重要課題なのではないかとも思われます。

10年20年と積み重ねてきた「言葉ばかりの安全第一」という「経営方針」を大転回するのには、体が大きいだけによほどの「決断」と「忍耐」が必要です。利用者・株主各位は、経営サイドがこうした姿勢を示すのであれば、「今日明日」の赤字には理解を示すのではないでしょうか。

9月中間最終損益、黒字確保へ=燃料高で営業利益はマイナス-日航

日本航空は8日発表予定の2006年9月中間連結決算で、05年3月期(通期)以来の最終黒字を確保できる見通しだ。関係者が1日明らかにしたもので、燃料費高騰や国内線不振で営業利益は減益となるが、資産売却益により最終損益段階で黒字化する見込み。西松遙社長が「絶対に実現する」と明言する、07年3月通期での最終利益30億円の達成に道筋をつける。 
(時事通信) – 11月2日7時1分更新

<JAL>厚生年金基金のうち国に代わって運用の代行返上へ

日本航空(JAL)が、社員が加入する厚生年金基金のうち、国に代わって運用していた厚生年金の代行部分を返上する手続きを月内にも始めることが1日、分かった。返上に伴い、約250億円の利益を特別計上できる見込みで、目標に掲げる07年3月期連結決算の最終(当期)利益30億円の達成につなげる。
(毎日新聞) – 11月1日22時4分更新

One thought on “JAL 黒字達成へ。しかし・・・。
  1. JALの体質はいまだに昔の日本航空(日航)の体質を引きずっていることです。
    今回10月にベルリン、プラハ、ウイーンへ行ってきましたが、今までANA、JALをなんとなく使うことが多かったのですが、今回はスイスエアーをつかいました。
    わたしも60歳になりエコノミーでの10時間は厳しくなんとか安くビジネスを利用できないか調べた結果、外国航空会社のいくつかがかなり安く利用できることがわかりました。
    いまでもJALは役人には「ランクアップ」の優遇を続けています、これもむかしからの因習です。Fクラスには役人が多く疑問に思います。
    JALの機体整備は外注に出しているともききます。 それでは外国の航空会社を安く利用したほうが良いと思いました。
    わずかな黒字はJALの人件費を外国航空会社を参考に再度考える必要があるのではないでしょうか。

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