事業(じぎょう)と業務(ぎょうむ)では、ちがうんです。

~事業改善命令の重み・・・。~
幸いなことに、人身事故には至っていないものの、ここのところ航空では、重大ミスが連続して発生しています。なぜか、日本航空に集中していることは、今後解明してゆくことが必要ですが、国交省から日本航空宛に出された「事業改善命令」。どんな意味合いなんでしょうか。身近なことから少し手がかりを・・。
カイシャで働いていて「休み」を取りたいときのことですが、身の回りの実態は別として、実は、労働基準法には「使用者は労働者の請求する時季に与えなければならない」とあるだけで、使用者(会社)の許可や承認を必要とはしていません。つまり「請求」さえすればいいことになっているのです。
ただし、「事業」の正常な運営を妨げることになる場合のみ、時季変更権(取りたい日を別の日に変更してもらう権利)を使うことができます。つまり、カイシャは単に「忙しいから」という程度の理由では時季変更権は行使できないということです。
ここでいう「事業」とは、会社経営のうえで重大な事態、まあ「航空機」で言えば、その人が休みを取ることで多くの便がストップしてしまう、他の企業でしたら、その人がいないと会社としての契約ができなくなって何十億もの損失を出して倒産にもなりかねない、ような事態を指すわけで、単なる「業務」とは違う訳です。
さて、「事業改善命令」とは、役所として出す「命令」としては、もっとも重いものといわれています。航空会社を経営してゆくうえで、小手先ではなく、「ミスが連続する背景を改善しなさい。」といわれているわけですから、ことは重大です。ここに「事業」と「業務」の違いがあるのです。ちなみに一連の三菱自動車の関連では、「業務改善命令」が出されました。
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国交省航空局がJALを査察(3月28日、時事通信)
~「ありがたい警告」~
利用者の立場に立てば、「絶対に安全」なんていうことは、あり得ないということは承知しているのですが、せめて、「考えられるような不アンゼン要素はすべて取り除いてもらいたい」ということだと思います。
世界のエアラインを相手に「日本の翼」が活躍する最低条件は、「アンゼン」を最大の看板に掲げなおすことなのではないでしょうか。
そういう意味で「命令」は「ありがたい警告」と受け止めることも大切です。
利用者も、「安い運賃」「美味しい機内食」の前に、「オタクのアンゼン大丈夫?」という厳しい目を持つことも必要になってきています。