09/19 2002,12:32 NH: 同時多発テロ前に多数の情報
NHKニュース速報
アメリカの情報機関は、去年の春から同時多発テロ事件が起きる直前にかけて、テロ組織「アルカイダ」によるテロについての情報を過去に例のないほど多数入手していたことがアメリカ議会の調査で明らかになりました。
アメリカ政府が、テロ事件の前にどのような情報をつかんでいたのかを調べているアメリカ議会上下両院の合同情報委員会は十八日、公聴会を開き、これまでの調査結果を報告しました。
それによりますと、CIA=中央情報局や国防総省の情報機関など、十四の情報機関は、九十八年ごろからオサマ・ビンラディン氏率いるテロ組織「アルカイダ」が、アメリカに対する大掛かりなテロを企てているという様々な情報を入手し、とりわけ去年の春からテロ事件が起きる直前にかけては、こうした情報が過去に例のないほど多数に上っていたということです。
しかし、各情報機関はテロはアメリカ本土ではなく、海外、とくに中東地域にある施設を狙う可能性が高いと見ていたということです。
また調査結果は、九十八年に爆発物を積んだ航空機で世界貿易センターに突入するという、同時多発テロ事件と極めてよく似たテロの計画をめぐる情報を当局が入手していたことも明らかにしています。
このため、国民の間からは、これだけ多くの情報をつかんでいながら、なぜ同時多発テロ事件を防ぐことができなかったのか批判がでることも予想されます。
毎日新聞ニュース速報
2002,09.19
【ワシントン斗ケ沢秀俊】原子力発電所に旅客機が突入しても「公衆に重大な健康被害を及ぼす事態にはならない」とする論文が20日発行の米科学誌「サイエンス」に発表された。テロ攻撃の危険性を訴えるシンクタンクの研究者は「根拠のない主張だ」と反論。原子力施設の対テロ安全性をめぐる論争が沸騰しそうだ。
論文は米国の技術コンサルタント会社「MPRアソシエーツ」の原子力部門責任者のダグラス・チャピン博士や原子力業界の研究者ら19人の連名で、同誌の「政策フォーラム」欄に掲載された。
88年にサンディア米国立研究所が実施したF4戦闘機を秒速215メートルでコンクリート壁に衝突させる実験のデータをもとに、「機体やエンジンは壁に数センチしか貫入しなかった。より大型の航空機だとしても、機体が壊れる際に衝突エネルギーが吸収されるので、結果は変わらない」と指摘。「厚さ1.5メートルのコンクリートに囲まれた原子炉本体は民間旅客機が突入しても損傷しない」と断定した。これに対し、「最大で数万人が死亡する事態が起こりうる」と警告していた米シンクタンク「核管理研究所」のエドウィン・リーマン博士は、「実験では壁が地上に固定されていなかったため、壁が衝突で約1.8メートルずれた。固定されていれば、破壊の規模は違ったはずだ」と反論している。
米国では「同時テロ実行犯グループは、米ペンシルベニア州に墜落したハイジャック機を本来は原発に突入させようとしていた」との最近の報道を受け、原発の安全性への懸念が高まっている。
