「ふれあい!」 in the Cabin Mr.Paul McCartney

Mr ポール・マッカ-トニーと歌った “I Feel Fine”・・・。

日本での公演を終え、彼は、リンダ夫人を伴なって、成田から次の公演地 L.Aに向かう機内にいた。ファーストクラスは、ポール夫妻以外の乗客2名だけ。 すいていた。

このゆったりとした時の流れに合わせる様に、夫妻は、ワインと共にゆるりと食事を楽しみ、そして、日本での疲れを洗い流すかのように、深い眠りについた。
ロス到着3時間ほど前、日本の疲れは、どこへやらと言うくらい快い目覚めをした様子であった。

しばらくすると、退屈の気配がみえた。

「よく、お休みになられたようですね。」と月並みながらアプローチする私。

ポール「そうだね。よく眠れたので気持ちがいい。」

「実は、私、Mr.ポールとは、縁があるんです。」

ポール
「へー・・。どういうこと?」

「ビートルズ大好きなのは勿論ですが、ビートルズの初来日の時は、空港でお迎えし、武道館のコンサートも行きましたし、ポールさんの2度目の来日もご一緒できたなんて、不思議です。」

ポール「そりゃ、すごい。アンビリーバブル! ビートルズが好きといってたけど、どの曲が、フェイバリットなの?」

「みんな好きですけど、”I FEEL FINE”がベストですね。」

ポール「“I FEEL FINE?”へー!よく知ってるね。一緒に歌ってみようよ!」

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私は、うう・・・。とつまりながらも

「オーライ。」 「Baby good to me you know・・♪♪」

と始めてしまったものである。ポールも立ちあがり、2人でアカペラながら歌いはじめたので、他のお客様も初めはびっくりしたものの、大拍手で応えたものだった。

その後、マネージャー役も務めていたリンダ夫人の制止も、ものかわポール自身が「一緒に写真をとろう!」と申し出てくれ、わざわざスーツに着替えての撮影となった。

私達の世代にとっては、雲の上のそのまた上の存在のポールがこんなに無邪気で自然な一面を出してくれたことが、忘れられぬ思い出になったことは、言うまでもない。

【最近の話題から】
昨年(2002年11月)のポール・マッカートニーの公演は、東京ドーム3回、大阪ドーム2回で、なんと23万人を動員している。キョード-東京(主催)のアンケート結果によれば、入場者は30代が33%、40代が36%と、いわゆるビートルズ世代のオジさん、オバさんのパワー炸裂だった。ちなみに、S席のチケット代は、1万4000円で若者には、ちょっとつらいかなという値段ではあったようだが・・・・・。 

「ふれあい!」 in the Cabin 「高田 延彦」さん

心優しき戦士 「高田 延彦」さん ~引退(02,11.24)に想うこと~
~出会いから今日まで~
グァムを離陸して、30分ほど、食事のサービスの真っ只中、ビジネスクラスの旅客は、2~3名。私は、あとを担当のスチュワーデスにまかせて、エコノミークラスキャビンの様子は?とお客様と会話をしながら客席後方へと歩を進めていた。
 ふと、エコノミークラス最後尾のコンパートメントにくると、大きな体をした若い人が10名ほど固まって座っている。食事のトレーが小さく見える、ましてアントレのステーキなど一口で終りの感じに思えた。私は、リーダーとおぼしき方に、「体格が立派ですが、どういうスポーツをおやりなんですか?」とアプローチしたものだった。
「レスリングなんです。プロレスです。」
「そうですか。それじゃ、この程度の食事では、とっても足りませんよねえ・・。」
「恥ずかしいんですけど、そうですね。」と彼は、遠慮がちに答えた。
私は、「ちょっと、お待ちください。」といってギャレー(機内の台所)に行き、担当のクルーに「アントレ、余ってない?あったらひとつ出してください。サービスは、私が、するからいいよ」と言って、急いで彼のもとへ戻り、「なんとか、なりましたからこれもどうぞ召し上がってください。」といった。すると彼は、「ありがとうございます。」といって、ひと呼吸あってから「あのう、僕も腹減ってますけど、若いもん達に食べさしてやりたいんですけど、いいでしょうか?」と述べたのだ。
私は、”自分よりまず若いもんに”のこの心意気にうたれてしまい、思わず、担当のクルーに「余っているのは、トレーごと、全部出して!」と叫んでしまった。
食事の後、彼からの「有難うございました。」という丁重なご挨拶を受け、話を伺うと彼は、UWFインターというプロレスの団体の代表であり、高田延彦さんということが、はじめてわかった。この時、機内のスポーツ紙をあらためて見てみると、出ている出ている、高田選手の文字が踊っている。
「なにしろ、プロレスの世界に縁がなくて、知らなくて申し訳無い。有名な方なんですねぇ。」と驚いた私に、「東京でも、また是非お会いしましょう。」とさわやかに言った高田選手の顔は、その後の時の経過はあっても、忘れられない。
しばらくして、高田選手から一本の電話があった。
「秀島さん?。ちょっと頼みがあるんですけど・・・・・。」
「何ですか。言ってみて・・。」私
「実は、友達が今度ニューヨークへ行くんですけど、JALなんでよろしくお願いしたいんですけど・・・。」高田選手
「そういうことなら、勿論、乗務する担当に言っておきますよ。
そんな、遠慮勝ちにいわないでもいいのに・・・。」私
「ところで、その友達は、男性?女性?」私
「女性です。・・・・・・。」高田選手
「もしかして、親しい女性?」私
「将来、結婚しようかと思ってる人なんですけど・・・・・・。」高田選手
「なんだ、早く言ってよ。わかった。そういうことなら、私のできるだけのことをするから。」私
「それで、名前は?・・・。ムカイアキさん?。了解。」
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高田道場設立のときに
その後、当時私は、乗務が仕事なので留守が多く、そのムカイアキさんから、2度ほど留守電にメッセージがはいっていた。
外地から戻って留守電を聞いたときに、そのメッセージは、ニューヨークで感動したことなどの様子をいれた上、お世話になりましたと言う旨のものだった。
たまたま、傍らにいた娘に、
「最近の女の子にしては、随分しっかりしている内容だねぇ。」
といったところ、
「本当に、素適なメッセージね。」
「気になるんだけど、そのムカイさんって、あの向井亜紀さんじゃないの?」
「あの向井さんって、テレビでよくみる向井亜紀さんのこと?えっー」
そして、しばらくして、御結婚の知らせが届き、披露宴に出席させていただいたことは、言うまでもない。
高田選手のひたむきさ、それゆえの格闘家としての無敵の強さは、プロレス界、ファンの皆さん、関係の方々、を差し置いて私が述べるものではない。
しかし、何万人の人々の旅のお供をしつつ、養ってきた人を見る目には、それなりの自信ありである。
高田選手のやさしさ、高い品性は、光輝いている。
また、ムカイさんの心つ゛かいのこまやかさは、そこらの客室乗務員顔負けのグレード。
2002.11.24 を基点に高田選手は、天に昇る龍のごとく、また一段の飛翔を見せてくれるものと 信じている。

快適性の追求に拍手!!

 全日空は、このたび料金据え置きでアメリカ・ヨーロッパ線のファーストクラスシートに大幅改良を加え、オファーするとのこと。
 ファーストクラス運賃147万円は、庶民にとってとても購入できる値段ではないが、利用者へのサービス還元ということを考えれば、その英断には拍手したい。
 競合会社に先駆けて、コストをかけて実施することは、それなりに勇気の要ることと推察できる。紐解けば、かつて全日空がジャンボ機のビジネスクラスの座席を、横1列7席にして、スペースを確保して発売した。当時、日本航空は、横1列8席であったが、社内では、「あんなことをしても採算とれずに、直ぐやめになるよ。」とみてみぬふりをしたものだが、何のことはない、たまらず、全日空に追随して横7席にしたものである。
 さて、こうした長い路線で、乗客の座席スペースを拡充して行くことが、サービスの目玉へとなってきていることは、航空運送業界の思想的進歩であり、歓迎するのだが、未だ、日のあたっていない”エコノミークラス”の標準的座席の広さ(横幅・ピッチ・リクライニング角度)にも、改善の一歩を示していただきたいものだ。
 どのエアラインでもかまわない、少々機内食、エンターテインメントのサービスの質を落としてでも、乗客の最低限の健康を守るために、英断を持って踏み切ってもらいたいと切に願うものである。  
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【資料】ニュース速報より

~全日空 国際線ファーストクラスに世界最大幅のベッドシート導入へ~
 全日本空輸は23日、世界最大幅のベッドシートを装備した国際線ファーストクラスの新しい座席を12月1日の成田発ロンドン行きの便から欧米路線に順次導入すると発表。費用は約100億円で、B747-400機機を対象に改修を進め、2003年9月までに完了させる計画。
 周囲を仕切った個室仕様と、座席を完全に倒せば世界最大の84センチ幅のベッドになるのが特徴で、料金は従来通り往復で147万5,400円。ニューヨーク線、フランクフルト線などにも順次拡大する。
 航空各社は昨年9月のテロ事件の影響を引きずっているが、全日空の今年度上半期は北米・欧州線ともファースト・ビジネスクラスの利用が好調だったという。

ルイ・ヴィトン考

~”原宿・ヴィトンの店オープンに1500人の行列”~
若者の町、原宿にフランスのかの有名なブランド、ルイ・ヴィトン社が世界最大と言われるSHOPを開いた。
オープニングには、芸能人が華やかに高級車で乗りつけていた他、何と開店時間前に1500人もの若者が行列をなしたということで、ひとつのニュースになっている。
この不況の中で、こんな余裕の有る層があふれていることにまずは、大きな驚きで、また、世界を見渡してもこの商品にこれだけ固執する民族は見当たらず、日本人も甘く見られているもんだと、ため息が出る思いである。
20年ほど前、ルイヴィトンのパリ本店では、大量に運ばれた日本人観光客が、我先に買いこみに来ていたものだ。その当時の日本人買い物客のマナーは、端で見ていても劣悪で、店員が他の客の対応をしていても「ちょっと、ちょっと」と割り込み、おまけにフランス語はおろか英語すら全く理解しない。
こんな日本人の所作を考えれば止むを得ないとは、言っても、フランス人店員からは、
「あんた達、場違いなんじゃない。」
とでも言いたげな、小馬鹿にした態度を露骨に取られていたものだった。
しかし、だんだん経営者も日本人からの売上げの巨大さに気が付いたのか、パリ本店にも、モンテーニュ通りの支店にも、日本人店員がそれなりに配置されるようになった。
さて、パリは、シャンゼリゼェ、サントノ―レを歩いても、メトロに乗ってもいわゆるパリジャンヌが、ヴィトンのバッグを持っているのは、稀有のことであり、電車・地下鉄に乗れば、そちこちヴィトンだらけの日本の様相とは、趣を異にしていることに気がつくだろう。
つまり、ヨーロッパ・アメリカではヴィトンを使うのは、旅行スーツケースから小物に至るまで揃える階級の使用する代物であり、移動は大体運転手つきの車なのである。そんな人達は街中を歩いてはいないのだ。
1DKのマンションと言う名のアパートから出てくるOL達が、競い合って手に持つ日本のそれとは、根本から違うのだ。パリジャン・パリジェンヌたちは、自分の個性を大事にし、他からみれば、宗教的ブランド崇拝とも見えるこの事象からは、解き放たれている。
事実、1000円のTシャツをメインにして装っても、「なんておしゃれなんだろう。」と思わせるから不思議だ。
サントノーレの”エルメス”で季節のSALEがあるときに、行列ができることがあるけれど、これには生活の知恵的・生活感が感じられるし、おしゃれを自分の支配下に置いているようすら感じられる。
この生活お洒落感覚という点では、アメリカ他のヨーロッパ諸国でもほぼ同じ流れを感じさせる。
一方で、日本では、つまり、小使いためて、食事もつめて、パックツアーでパリはじめ外国に行き、duty freeもfull活用し、日本より少しでも安価なブランド物を手にして帰ろうというという大きな流れや、若い男性が無理を重ねてブランドをプレゼントして世の女性の関心を引く風習があるなど、日本特異の市場があることは、理解できるが・・・・・
果たして、現況の日本経済下、でこの高価な品を、TAX込みでどこまで購買する力があるのか、ヴィトン社の思惑はまんまと的中するとは、思えないのだが・・・・。