~管制トラブルは、「ヒューマンエラー。しかし・・・。~
東京・羽田空港で8月2日、航空管制システムが停電でダウンしたトラブルについて、国土交通省は3日、電圧低下を示す警報が出ていたにもかかわらず、機器の交換作業で警報装置を一時的に解除していたため、電源装置の監視員が警報を誤報と思い込んだ人為的ミスだったことを明らかにしました。
~滑走路工事中であることを18人全員が失念・・に続く~
4月29日、羽田の滑走路で起きたレーダー管制官のミスは、信じられないものでした。当日当該時間帯に
DUTYに当たっていたものリーダーを含め全員が、2ヶ月前に出されていた「インフォメーション」をリマークすることもなく、DUTY開始に先立つブリーフィングの項目(本日の重要事項などのカテゴリーとして)も上げられていなかったことが判明してきました。航空機運航に携わるすべての人命を「預かる」ポジションがこんなことで・・と唖然とさせられた事態でした。
この後の緊急改善策として「レーダーのモニター」に過去に出されたものにかかわらず、
注意すべきinfoが表示されるようになる、と聞きました。当該部門では、革新的な改善なのでしょうが、私たちからすれば、「今頃?そんなことも完備されていなかったの?」というのが率直な感想といえます。命を預かる部門としては、大した設備費用とも思えません。只でさえ、過密な航空のダイヤを交通整理する管制官が、ミスがおきようのない環境を備えることも、「大きな責任」なのではないでしょうか。
~そして、また1時間の管制不能の事態~
航空に限らず命に関係するセクションでは、”Fail-safe”=バックアップ のシステムが必ず備えられています。
今回も、東京電力から供給される電力は、不時に備えて「2系統」ありましたが、切り替えをつなぐ「非常用バッテリー」の稼動に気がつかず、バッテリーアウト。2系統めの電源へもつながらなくなってしまったという顛末です。
配電工事があったとはいえ、停電/電源切り替えのウオーニングアラーム・ランプが点いていた上、これを監視する担当もいたとうことですから、もう物も言えません。
~首都東京の空からのセキュリティーという点でも・・。~
昨年、「タイの航空会社のジャンボ機が、進入ミスをして、東京タワーをかすめる超低空で未明の東京の上を、のったりと飛んだ」という事件がありました。首都のセキュリティーという観点から言っても見逃せない問題でした。
今回の羽田ダウンも「テロ等の対策」から言えば、ウイークさをさらけ出しているとも思えます。
~こういう「体制下」で航空会社に厳しい「安全指導」ができるのだろうか?~
航空管制も狭い「民間航空路」という制限、増大するばかりの「フライト数」で大きな負担がかかっていることは、
否めませんが、国交省航空局自信は、「続発する航空トラブル」の原因に迫り、航空界の安全に対する構造的欠陥に対し「厳しい監督・指導・命令」を出すポジションにあります。
繰り返し続く「航空トラブル」。大きな人身事故が起きる前に、その真価を発揮していただきたいと願わずにはいられません。
