ここのところ、ブログの更新に手が回らず、冷汗をかいております。
9月26日の産経新聞にコメントが掲載されました。トラブル・事故続出のボンバルディア社なのに、なぜ「強気」の姿勢だけが目に付くのでしょうか。自動車メーカーでも新車に対してもこのような事故が続けば、三菱自動車の例をみても屋台骨が傾きます。いくら、シェアーが圧倒的と言っても選択肢は、あります。
ニッポンの政府、ユーザーであるエアラインも、甘く見られているように思えてなりません。
ボンバル機“視界不良” ドイツでまた胴体着陸事故
9月26日8時2分配信 産経新聞■経済性人気も/トラブル多発/最優先は安全…
今年3月、高知空港で前輪が出ず胴体着陸したカナダ・ボンバルディア社のDHC8-Q400型機が、ドイツでまた胴体着陸する事故を起こした。同型機は経済性に優れ、国産旅客機YS-11の後継機として主要国内線で就航してきたが、海外で主脚破損事故が相次ぎ、25日には鹿児島県・沖永良部空港でも不具合が起きた。「トラブルの多い機体」と利用者や関係者に不安が広がっている。(水野拓昌)
同型機は21日、ドイツ・ミュンヘン空港で前輪が出ず、胴体着陸した。国土交通省は24日、前脚ドア開閉機構のばねと留め具について、目視点検と非破壊検査を行うよう航空各社に指示した。
国内では全日空グループ2社が14機、日本航空系列の日本エアコミューター(JAC)が10機を保有。高知空港の事故を受けてこまめに非常操作での作動点検を行ってきたこともあり、点検指示による運航への影響はなかった。
一方、同型機は9日にデンマーク、12日にリトアニアで主脚破損事故を起こし、ボンバルディア社が各国の航空会社に緊急点検を要請。同省も着陸回数が多い機体の詳細点検を求める耐空性改善通報(TCD)を出し、12~17日に計140便が欠航した。追加指示により25日もJAC4便が欠航、大きな影響が出た。
6日間で85便欠航したJACは「利用者に迷惑をかけたのは不本意だが安全を優先させた」(総務部)。高知空港の事故を経験している全日空は「その後はトラブルも減り、安全性回復が認められていると思った矢先だった」(広報室)と当惑している。
ボンバルディア社のトッド・ヤング副社長は14日に記者会見し、「利用者に心配をかけ、心苦しく思っている」と陳謝した。それでも業績への影響は小さいとの自信を保っている。
同型機はプロペラ機としては最高水準の巡航速度(時速約670キロ)を誇り、騒音も小さい。ジェット機に比べて燃費効率が良く、「原油価格の高騰も背景にあり、価値は持ち続ける」(広報担当者)とみているからだ。
だが、航空関係者の間では「トラブルがやや多い」と不安視する声も。以前にも計器の異常などトラブルによる欠航があったという。
航空評論家の秀島一生氏は「利用者は安全に敏感。航空会社の機体選びも慎重にならざるを得ない」と、経済性が重視されてきた機体採用は変わっていくとみる。「対症療法だけでは根本解決にならない。自動車の欠陥ならリコールできるのに、航空会社はメーカーにもっと強く言えないのか。厳しい態度で臨むべきだ」と指摘している。
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■最近のDHC8-Q400 型機の事故
3月13日 全日空機が高知空港で前輪が出ず胴体着陸。乗客乗員60人は無事
9月 9日 スカンジナビア航空(SAS)機がデンマーク・オールボー空港で右主脚破損、滑走路を逸脱
12日 SAS機がリトアニア・ビリニュス空港で右主脚破損
21日 ドイツ・オーグスブルグ航空機がミュンヘン空港で前輪が出ず胴体着陸。乗客乗員68人は無事
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【用語解説】ボンバルディア社
カナダの航空機メーカー。米ボーイング、欧州エアバスに続く世界大手。1980年代以降、カナディア社、デハビランド・カナダ社を買収し急速に成長した。比較的短距離を運航する小型機で大きなシェアを誇る。双発小型プロペラ機「DHC8」の最新型「Q400」はエンジンや客室内の騒音を抑える機能を強化したが、各国でトラブルが相次いでいる。
