~各方面から危惧されていたトラブル頻発の機材~
3月13日、高知空港で、ANAボンバルディア8-Q400型機がノーズギア(前輪)が出ないため、胴体着陸を敢行しました。熟練パイロットの冷静かつ沈着な操縦で負傷者もなく、無事ランディングすることができましたが、いくつかの問題点があることを指摘せざるを得ません。2005年3月当時で既に36件のトラブルがあり、当ブログでもウォーニングを発しておりました。「また、ボンバルディア機故障?」11/ 21.2006、
ANAでは・・・?「安全運航」は会社を選ばず!ミニマムです。3/25。2007
1.国交省航空にあげられた「イレギュラー運航」の件数だけでも、このボンバルディア機 は、2003年の就航以来77件にも上っている。ANAだけでも43件(ANA社発表)あった。
2.今回の事態にまで至らないまでも、ランディングギア(車輪)の格納・ギアダウンについては、同種のトラブルが起きていた。
3.このほか、オイル臭のある煙が機内に充満した、エルロン(補助翼)などに不具合がありフライトを取りやめたなどトラブルの種類が広い。
4.週9便という頻度があるとはいえ、なぜ、「伊丹/高知」線にトラブルが集中しているのか、不明である。
5.明らかに機体製造メーカーであるカナダボンバルディア社の「ミス」ということが判明していたこともあるのに、就航後4年を経過してもトラブルは増加の一方であった。
6.ユーザーであるANA・JALが、ボンバルディア社への「クレーム」をどこまで強固にあげて、改善・改良を迫っていたか、が不透明であった。本来なら損害賠償にも匹敵する事態と考えられるのに。(ボンバルディア機への対応は、ANA・JALは連携しているとのこと・・・JAC総務の話)
7.仮に「不十分な機材」と言うことを認識していたとすれば、この機材による運航は中止し、代替機材を投入すべきだったのではないか。この際、ユーザー両社は、かかわる経費をボ社に請求できるのではないか。
8.整備点検上の不充分さは、なかったのだろうか。
ちなみにANAは、自社並びにANAM(系列子会社)JALはJAC(日本エアコミューターJALグループ)、JTA(元南西航空)の協力下で整備をおこなっているとのこと。(ANA広報、JAC総務の話)中国・シンガポールなどへの海外外注はしていないとのこと。
9.トラブル頻発を察知していながら、国交省航空局の対応は、いかにも形式的に過ぎてはいなかっただろうか。
毎日新聞夕刊3月13日付より取材を受けました。
<全日空機>現役機長「理想的な着陸」と評価
3月13日14時9分配信 毎日新聞
全日空機が13日、高知空港で胴体着陸した事故で、テレビ中継を見ていたある大手航空会社の現役機長は「映像を見ている限りは理想的な着陸だったと思う」と全日空機の着陸方法を評価した。
前輪が出ない場合の手順としては、(1)着陸時の火事を招かないために出来るだけ燃料を減らす(2)客室乗務員(CA)が着陸前に乗客を落ち着かせ、心構えを説明(3)着陸する時はできるだけ主脚をハードランディング(強い衝撃を伴う着陸)させ、速度を落とす(4)主脚接地後は、機首を落とさずに水平飛行(5)機首を地面に落とす――などが考えられるといい、この機長は「教科書的な手順に沿っていたと思う」と話した。パイロットはシミュレーターを使って、脚が出ない場合の訓練を行っているという。
また「主脚が出ない場合は、機体がバランスを崩して滑走路から飛び出す恐れがあるが、前脚の場合はその可能性は小さい」と指摘。前脚が出なかった理由については「脚を作動させる作動油のトラブルなどが考えられるが、実際どうだったかは分からない」と話した。
◇前輪は油圧で操作
航空関係者によると、前脚はブレーキも兼ねる重要な装置。方向の変更だけでなく、収納したり前脚を出す際も油圧によって操作する。操作不能になった場合は、今回の「タッチ・アンド・ゴー」のように、他の車輪を接地させた衝撃で車輪を出すのが操縦の基本。しかし、今回はそれでも車輪が出なかった。
◇同メーカー製でトラブル多発は問題
航空評論家・前根明さんの話 事故は大事に至らなかったが、同じメーカー製の航空機で、これだけ多くのトラブルが続くのは問題だ。事故は航空会社の整備だけでは防ぎきれず、メーカーによる品質管理体制の見直しなどが必要になるだろう。
◇油圧系統故障か
航空評論家の秀島一生さんの話 国内のローカル線で使うには効率的な機種だが、トラブルを繰り返しているだけに全日空は反省すべきだ。前輪が下りない事故では、不十分な角度で降りる例が多いが、今回のように全く下りないことは珍しい。前輪は操縦席のレバーで格納部分に油圧をかけて下ろすが、この油圧系統が故障した可能性がある続きは、明日にでも・・。
3月14日フジテレビ「めざましテレビ」、TBS 14日「ピンポン」にも出演し、コメント致しましたので、御視聴のほど、お願い致します。





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格納扉を開閉するロック部品のボルトが脱落していたようですね。
原因究明をしっかりしていただきたいですね。
ボンバルディアの機体は同じトラブルが多く、全機体を地上におろすべきである。もともとカナダの鉄道列車製造会社が企業買収をしてまだ15年ときいている。
昔ダグラス社のジェット機が「アンポーティング(機体重量配分と飛行速度の安定がくずれる組み合わせ)」を起こし、原因究明をしたことがあるが、コンピュータの発達した今日とは事情が異なる。今回の事故は後輪2輪がでていたことが幸いした。天候も味方した。ただ消化剤の撒き方はお粗末。ブレーキは早く止まろうとすると機体前部を滑走路に強く打ちつけられ機体破損につうじる。滑走路の全部に消化剤はまくべきであった。
これがジャンボでなくて良かった。
この機体は欠陥品です。YS11の次期国産機を用意できていればと思います。