前輪折れた!!ノースウエスト航空ジャンボ機!

~半分、胴体着陸!全員脱出~
 事故の経過は、報道(8/20朝日新聞)によると以下の概要です。左記画像は、フジテレビ「とくダネ」より。
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19日午後2時20分(日本時間同1時20分)ごろ、グアム国際空港に着陸しようとした成田発の米ノースウエスト航空74便ボーイング747-200(乗客・乗員341人)の前脚に異常があり、機首を滑走路に接触させたまま、前のめりの状態で滑走した。同航空日本地区広報部などによると、機体は滑走路上で停止したが、脱出用シュートで機外に逃げる際などに3人が軽傷を負った。
 着陸前に操縦席下にある前脚に不具合があり、着陸時の衝撃で機体にしまい込まれるか、折れるかしたと見られ、米国家運輸安全委員会(NTSB)が原因を調べている。
 日本領事館などによると、けがをした3人のうち1人は静岡県の男性(71)で、「脱出シュートで降りる際、他人とぶつかって頭を打った」と話し、病院で手当てを受けた。残る2人は米国籍乗員と米国人女性という。
 夏休みを利用して4日間、グアムに滞在する予定だったという東京都の男性会社員(33)は「前輪が着陸したとき、振動がかなりがーっと来た」と話した。体が前のめりになったが、多少、衝撃を長く感じる程度で大きな悲鳴などはおきなかった。
 その後、前方からゴムが焼けるようなにおいとともに煙が漂い、前方の乗客が後ろに移ってきた。「このままでは爆発するかもしれない、と思った」。機体から脱出して空港を出るまで4時間以上かかったという。
 現地の航空関係者によると、74便は着陸前、空港上空を2回、旋回し、その間、ノースウエスト航空の整備士らが地上から機体を確認していた。前脚や、主翼下の主脚が、着陸時になっても、機体にしまい込まれたままになっていることを示す表示が出た時の「ローパス」と呼ばれる確認作業と見られる。

『整備は大丈夫?』
      日本だけではない世界のエアライン規模の問題にも~
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毎日新聞にコメント:8月20日朝刊に掲載
今月8月に入って、整備上の問題と思われる事故・トラブルが相次いでおり、「日本」だけでなく、世界的に航空界では、「整備の構造的危機」が浮かび上がってきています。
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 8月の主な事故・トラブル 
☆8月2日  エアフランスA340 トロントで オーバーラン事故
☆8月12日 JALウェイズ58便福岡発ホノルル行きDC10、離陸直後、エンジン故障ファイア
☆8月14日 キプロスのヘリオス航空墜落 (急減圧が主原因)B737
☆8月16日 コロンビアのウエスト・カリビアン航空機墜落
☆8月19日 ノースウエスト航空B747-200グアム空港緊急着陸前輪破損事故
☆8月19日 スカイネットアジア航空(SNA)羽田-熊本間飛行のB737機体にひび割れ
☆8月21日 カンタス航空70便A330型成田発パース(オーストラリア)行き関西国際空港に緊急着陸、
~ 『整備現場』と揉めているということは?~
おりしも、当該の飛行機材は、事故前日のフライトで故障による「エアーターンバック」=離陸後引き返し=があったということも判明しました。また、米メディアによれば、ノースウエスト航空は最近、経営体質改善のため、機体整備部門の人員削減方針を表明していました。この件で整備組合はストに突入、政府(大統領)がスト凍結話し合いのため、調停に入るかどうかまで論議されていました。
ロイター配信のニュースでは、

米航空4位ノースウエスト航空の整備士や地上職員らが加入する労働組合AMFAは20日未明、会社側が提示していた人件費削減計画の受け入れを拒否し、ストライキに突入した。
 AMFAには、整備士、清掃員、警備員など約5400人が加入している。会社側は交代要員を動員し、通常の運航を続けるとしている。
 米航空会社によるストは2001年のデルタ航空子会社コムエアでのパイロットによるスト以来。ノースウエスト航空では1998年にパイロット組合がストを実施している。
(ロイター) – 8月20日19時21分更新

         ~「コスト削減」は「聖域であるべき整備」にも~
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「日本の空」を超えて世界の空で頻発し始めた事故やトラブルは、航空の規制緩和が「究極のコスト削減」へと
更に「航空機運航の最前線の現場のひとつである整備部門」にもひたひたと及んで来ていることを示すものです。特に整備では、「自社整備」をやめにして、できるだけコストの安い「外注整備」の道を歩んでいます。このことは、航空会社整備部門の技術継承や、それぞれの機体固有の履歴や特性を把握した集中管理に影響を及ぼしています。また、更新の決まっている「老朽機材」へは、どういう手厚い整備がされているのかという点でも、不透明さが指摘されています。20年を超える機材は、それでも運航されており、監督機関である「航空局」の指導のあり方が利用者の航空機関への信頼度を左右することにもなりそうです。
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(8月22日放映のフジTV”とくダネ”では、概ねこの内容をコメントいたしました。)

2 thoughts on “前輪折れた!!ノースウエスト航空ジャンボ機!
  1. 危険な航空会社

    フランス民間航空局が公表した
     「安全管理上から同国への着陸が
      禁じられている航空会社のブラックリスト」によると
    ☆着陸禁止6社は
     ・朝鮮民主主義人民共和国の高麗航空
     ・タイのプーケット航空
     ・米国のセントトーマス航空
     ・リベリアの国際航空
     ・モザンビーク…

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